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寄せキャラ・スピンオフシリーズNo.1「翼の折れた新型機」③

新米パイロット、コルクとケンスの犬族コンビが実戦でまさかの大失態!? ベテランの関西弁シェパードはカンカンで…!!

 前回、Part2からの続きです!
 関西弁がやかましいベテランパイロットのコッバスと初対面した新人パイロットのコルクとケンス。おっかなびっくりしながらもオヤジキャラの上官どのとミーティング、徐徐に打ち解けていけたはずが、翌日の出撃において大問題がいきなり発生!?

 「翼の折れた新型機」③

〈Part3〉

 明けて、この翌日。

 上官のコッバスの言葉にもあった通り、前日に赴任してきたばかりの新人パイロットたちにも、この日の昼過ぎには早くも初の「出撃命令」が下されることとあいなった。

 ベテランのシェパードを部隊長として、そこにまだ経験の浅い新人がふたり。都合、ギガ・アーマーが三機の小隊編成だ。

 山岳部の地下資源と肥沃な耕作地帯の領有権問題でもめる隣国との紛争は、背後には二つの大陸間で覇を競う大国と大国の影が見え隠れする。旧型のアーマーが複数、国境を越えてこちらの支配地域を侵犯、これをすみやかに迎撃し撃退せよ……!

 この命令の通りに西に拓けた野原で敵を迎え撃つ。 

 あってなきがごときの国境だ。
 絶え間のないいさかいが災いして長らく人気のない緩衝地帯は荒れ野がごときありさまで、どこにも隠れるような場所がない。
 ただしこの条件はどちらも一緒であり、そんな中を昨日今日に結成したばかりの即席部隊にしては、うまい連携で戦闘をこなしていた犬族のパイロットたちだ。

 新人たちの援護の下に果敢な接近戦を挑む隊長が、一機、二機とこれを撃破! ついには劣勢になって逃げていくと思われた敵影を追撃するさなか、しかしながら敵方のトラップの地雷原にまんまと誘導されてしまい、それまでの風向きが一変してしまった。

 敵はこちらの新型機の存在もその性能も知らないのだから本来ならば作戦ミスに違いない。
 それだから部下たちが乗る、高い機動力を誇る飛行型のアーマーに地雷などは一切効かないと大笑いする隊長のコッバスの表情が、この直後にはこの上も無いような驚きにより激変。

 このすぐ側に付けていたコルクは耳をふさぎたくなるような上官の怒号に全身がすくみ上がることになる。背後のケンスは言葉もなかった。

 辛くも乗り切れたのは新型機の持ち前の性能と、上官のコッバスの経験から来る冷静な判断と適切な指示のたまものだった。
 危ういところを三人ともに生き延びることができたのだ。

 さんざんにやり合ってそろそろ日が暮れる頃に基地に無事帰還した三機のアーマー小隊だが、中のパイロットたちにはこれからまた一波乱あるのはもはや必然の流れなのだった。

  

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ライブ配信「ふわっち」で宣伝!

何をやってもダメダメなおっさんライバーが起死回生の一発ホームランを狙ってふわっちをやってみました(^^)

 比較的見てもらいやすいらしい、ライブ配信サイト「ふわっち」でみずからの一次創作を宣伝! あわよくばお小遣い稼ぎだとかを狙ってみたいのですが、どうなんですかね??

 とりあえず2回やってみたところでは、新人さんなので「ひよこ」というタダのアイテムをもらえるのもあって、パッとだけ見てもらえてご祝儀にひよこをもらうというパターンが続きます。
 やっぱり顔出しの対面式でないと話しができないのもあって、きびしいイメージがありますね…!
 ちなみに二回のライブで、30pのポイントが貯まりましたが、これって新人の期間だけのオマケみたいなものらしいです。

 もっと積極的にやって固定客、太いリスナーを付けていかないとダメなのでしょうが、よくよく考えたら宣伝がメインなのだから、あんまり欲をかいたらいけないと反省する今日この頃です。

 もうちょっと頑張ってみて、今後のことを考えたいですね!

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寄せキャラ・キャラクターデザイン!パイロットキャラ、ザニー

似てないでおなじみの寄せキャラデザイン!前回のデザインの相方がモデルなのだけど、これってマジで誰?? 

 まずはこれまで同様に雑なアタリのポージングなのですが、変に配置が偏っているのは、デザインが進むにつれて画像のサイズが大きくなっているからです(^_^;) はちゃ~…!

 悪いクセっちゃあクセなんですが、はじめのアタリのやり方ががマズイんでしょうか??

 アタリを元に何回か描き込んで、イメージを具体化させていきますが…! 

 とりあえず顔のデザインを確定! やっぱり似てないですね(^_^;)

 キャラのサイズがでっかくなって、おまけにポージングも変わってしまいました。腕組みさせてしまうと胸の部分の特徴的なワンポイントが隠れてしまうので…う~ん。

前回の相方のコスチュームを参考にして、こちらにもデザイン。細かいところを見ると破綻しているっぽいのですが、こだわっても仕方ないのでこのあたりでオッケーとしてしまいます(^^) あとはベタ塗りですね♡

 モデルの芸人さんはムッツリしたイメージなのですが、こうして色を塗ってしまうとそれなりに愛嬌があるカンジになってしまうのか? なんかビミョー??

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ルマニア戦記スピンオフ「翼の折れた新型機」挿し絵⑤の製作工程

スピンオフの挿し絵、五枚目のヤツの作製課程を公開していきます。ちなみにニコ生だとかで動画配信もしています(^^) 

①まずはノベルの情景に合わせたおおよその構図、アタリをつけていきます。以下はノベルからの一部抜粋♪

 なにかモジモジとした部下たちの様子にちょっとした違和感を感じながらもコッバスは続ける。

「ん、まあそうやな? まるで設計思想が違う。その通りやろ。わしからしたらいっそ異次元やな! あの背中に背負った馬鹿デカいブースター、いわゆるロケット推進システムっちゅうやつか? あんなもんでムリクリ重たいアーマーを飛ばそうっちゅうんやから、あの空を! 二本の足で地べたを走り回るしか能がないこっちからしたらビックリ仰天の離れ業や。ただしうまいこと飛べたらの話やが。そうそう簡単なこっちゃあらへんのやろ。あれがおのれらみたいなペーペーの若造どもに押しつけられとるっちゅうことは?」

 鋭い指摘にギクリとした様で固まってしまう新人くんたちだ。
 これに案の定かとかすかなため息みたいなものを口の端から漏らす上官は、苦めた顔で視線を手元にあった端末パッド、およそ12インチほどの薄型のディスプレイに落とす。利き手に持ったスプーンの先端をその中に映る人型のロボット兵器の簡略図に当てて、コンコンと鳴らしながらにまた続けた。

「厳密にはジェットエンジンちゅうやつか? 既存のジェットフライヤーのそれなんかよりはなんぼか小型化されとるみたいやが、それが背中にまとめて四つ。あと補助的に足にもひとつずつあるんか? なんとも豪勢なこっちゃ! あと目立つのは……」

 パッドの中に投影される機体モデル図の胴体の中心あたりに銀色の匙の先端を当てて、意味深な視線を投げかける。

「ビーグルにはあんまり見かけへんような邪魔っけな装備が胴体の先っぽに取り付けられとったが、あれってのはいわゆるエネルギーフィールドの発生装置っちゅうことか? 一部では実用化にこぎ着けとるとはウワサには聞いとったが、そんなけったいなもんがわしらのビーグルにまでのう! マジでビックリや」

 結果が、以下のようになりますが、まだビミョーですかね?

 ちなみにニコ生ライブでは無音でやっているのですが、ちょっとやりずらいから色付けのあたりからやるほうが無難なのかなと思っています。地味な絵面ですからね~(^_^;)

②雑なアタリを元にして、さらに描き込んでみました。

 時間が無ければここでキリを付けてしまうくらいには描けているんですかね?
 基本的にざっと風味がわかればいいくらいに考えて、ここぞという時にはきっちり下絵にベタ塗りするくらいの感覚です。

 ③雑なアタリを元にして面倒くさいからといきなり下絵にはいります! まずは……

 まずは手前のキャラからですね!
 ちなみにノベルのパート2(スピンオフNo.1)の中盤くらいの情景描写です。
 イラストの鉄則は手前から決めていくことだとかで、それにならっています(^^) お次は、半分見切れてしまっている若手のパイロットくんですかね♥ アタリが雑に過ぎて苦労しそうなんですが(^_^;)

 ④今度は向かって右端のキャラの描き込み♪

 ニコ生ライブでライブ配信しながらやっているのですが、無音状態でやっているからどうにか慣れてきましたね!
 ただしスマホの画面をチェックする余裕はありません(^_^;)
 ベタ塗りするかは置いておいて、どうにかゴールが見えてきたのか? あとは残りのグレイハウンドのパイロットくんを描き込んで背景をテキトーに描き込めば、一応完了です(^^)

 細かく見れば雑なところだらけなのですが、とりあえずで下絵が完了! ただしこれに色付けするかまではかなりビミョーです。ノベルが進みませんからね(^_^;)

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寄せキャラ・スピンオフシリーズNo.1「翼の折れた新型機」②

実在のお笑いタレントをモデルにしたのにまったく似てない!(笑)「寄せキャラ」たちが戦場をところせましと大奮闘!!

 前回、序段、Part1からの続きです!
 関西弁がやかましい強面の上官、ベテランパイロットのコッバスと初対面した新人パイロットのコルクとケンス。おっかなびっくりしながらも顔に似合わず世話好きな上官どのとのミーティング、徐徐に打ち解けていけるのか?? 

 「翼の折れた新型機」②

〈Part2〉

 そこは軍用であるだけ敷地面積は広いが、建物の数自体はまばらな基地内部をおおよそで案内してくれた直属の上司、見た目がおっかないシェパード種の犬族のコッバスは、最後に自分たちが日常的に寝泊まりすることになる「共同生活棟」にコルクたち新入隊員を連れて来ると、ここでしまいやと言い放つ。

 基地の中枢たる「司令部本棟」と双璧をなす大きさを誇るというが、要は同じ鉄筋コンクリートのそこそこの大きさの建物が、ふたつ横並びに並んでいるだけであった。どちらもかなり年季がいった感じのヤツだ。一言で言ってしまえば、ただのおんぼろ。

 しょせんはお飾りみたいな田舎の前線基地であることをはっきりと見せつけられた気分の新人たちだった。このあたりはつい先日までいた地元の属国のそれとなんら変わりもしない。こちらも大陸中央のルマニア本国からしたら周辺諸国のただの一属国だ。

 何はともあれ、これでようやく解放されるのかとそれまでずっと緊張しっぱなしだった毛むくじゃらの犬族は、ほっと胸をなで下ろす。が、そこの食堂で今後のチーム行動におけるミーティングをして解散と言われて、またこの表情をこわばらせてしまう。

 隣のケンスがやれやれといいたげに首を振るのに自然と苦笑いの生まれついての臆病者は、それでも目の前の上官どのがこれまでとはまた違った、ただ怖いだけの存在ではないものらしいことに、ちょっとした期待とある種の興味を抱いたりもしていた。
 ここで信頼や尊敬ができる人物に出会うことなど、はなから期待はしていなかった若者たちだ。

 いかにもやり手らしい熟練のパイロット然とした中年オヤジはところどころ笑えないオヤジギャグをまじえながらも、若い学徒たちにやはりそれなりに気を遣っているらしいことがそこはかとなく伝わってくる。パッと見はおっかない顔つきに、よく見ればその目元のあたり、かすかな笑みみたいなものがあったろうか。

 本当の年齢のことを言ったら毛嫌いされるに違いないと思っていたふたりは、これだけでもどこか救われた気持ちになる。
 そうでなくとも経験の浅い新人は、ただの足手まとい呼ばわりされてさんざんに叩かれののしられるようなことが、日常茶飯事のこれまでだった。

 なのに今は同じ目線で食堂のテーブルを囲んで、おなじものを載せたプレートを前に腹ごしらえをしようとしているのだ。
 ほんとうにはじめてだらけの一日だった。
 目の前の食卓にはそれまでの冷たく味気ない軍用のレーションとは違った、ちゃんと人の手で調理され味付けのされたまともな温かな食事が並んでいる。その量も驚くほどのボリュームだ。

 他よりも鼻がきく犬族にはたまらないニオイを立ち上らせるごちそうを前にして、ごくりと生唾飲み込んで固まってしまう食べ盛りに、目の前でどかりと背もたれに身をあずける上官どのはさも鷹揚な態度で言ってくれる。

「おう、ええからもっと楽にせい! ははん、おのれらさてはこれまでろくなもんを食わせてもらえてなかったんちゃうか、その反応からするには? 気の毒なこっちゃ、だがここはおのれらがおったさっむい北国とは違(ちご)うて温暖で気候がええから食い物には事欠かん。味も絶品や! そやから遠慮すな、わいらは地域の平和と治安を維持する軍人さんやさかい、このくらいは当然やろ? 今日は新人の歓迎会っちゅうことで特別大盛りにしてもらっとるしの! 食え食え!!」

「はっ、はい!」

「い、いただきます!! はんっ、ん、んんっ……!!」

 よほど腹が減っていたと見えて元気にガツガツと料理に食らいつく若者たちを前に、それをとても愉快そうに眺める上官、コッバスは機嫌が良さそうになおのことニヤけて言った。

「まったく、そないにうまそうにがっつきおってからに、ほんまにうらやましいくらいの食欲やの! もうそんな勢いで食らいつくなんてことほぼあらへんわ。ちゅうてもべっぴんな嬢ちゃんやったら別やがの! かっか、いいから食え! 食いながら聞け。おのれらに聞きたいことはいろいろとあるが、ゆうたらなあかんことも山とあるんや。ええな?」

 ちょっとだけふたりで目を見合わせてからやがてこくりとうなずくコルクとケンスだ。さっきよりも落ち着いたペースで食事を喉の奥に流し込みながら、上官の質問には素直に聞かれるがままに答えてゆく。
 はじめはおおよその両名の生い立ちと軍に入る経緯、これまでの経過と、お互いの食事が終わる頃にはこの今現在にまで話が進んでいた。さっきまでニヤけていたはずの上官どのの顔が次第に真顔になっていくのをふたりは気付けていたのだろうか。

 かくして話はとうとうこの核心に、新人のパイロットたちが抱える最大の問題点へと突き当たった。ゆったりともたれていた粗末な椅子の背もたれから上半身をよっこらと起こすコッバスは、そこでふと難しい顔つきしてふたりに内緒話でもするかのよう、やや声のトーンを落としながらに聞いてくれる。

「おう、ほんでこっからが本題じゃ! おのれらと一緒に運び込まれてきたあの新型のアーマー、さっき見させてもろうたが、仕様も規格もほぼ一緒なんやな? ちゅうてもこのわいの現行機のビーグルⅤ(ファイブ)とはえらい見てくれえ変わってもうて何がなにやらさっぱりや! まずサイズがでかい! 一回りっちゅうほどではないが、頭ひとつくらいノッポやったの? おまけにあちこちゴツゴツとしていかついこといかついこと!!」

 お気楽な口調でずけずけと思ったことをぶちまけてくれる隊長どのに、ふたりの部下たちは神妙な顔でうなずく。

「はい……! 現行のファイブとはまるで設計思想が異なるとかで、でもこの俺たち自身もさっぱりわかってないのが実情です。まだ実戦での経験も乏しいし……」

 ケンスの返事を横で聞きながら何度もうなずくコルクだが、何か物言いたげなさまでも言葉を発することなく、やがて視線を気まずげにそらしてしまう。これを横目で見る相棒も何やら気まずげに黙り込むのだった。

 なにかモジモジとした部下たちの様子にちょっとした違和感を感じながらもコッバスは続ける。

「ん、まあそうやな? まるで設計思想が違う。その通りやろ。わしからしたらいっそ異次元やな! あの背中に背負った馬鹿デカいブースター、いわゆるロケット推進システムっちゅうやつか? あんなもんでムリクリ重たいアーマーを飛ばそうっちゅうんやから、あの空を! 二本の足で地べたを走り回るしか能がないこっちからしたらビックリ仰天の離れ業や。ただしうまいこと飛べたらの話やが。そうそう簡単なこっちゃあらへんのやろ。あれがおのれらみたいなペーペーの若造どもに押しつけられとるっちゅうことは?」

 鋭い指摘にギクリとした様で固まってしまう新人くんたちだ。
 これに案の定かとかすかなため息みたいなものを口の端から漏らす上官は、苦めた顔で視線を手元にあった端末パッド、およそ12インチほどの薄型のディスプレイに落とす。利き手に持ったスプーンの先端をその中に映る人型のロボット兵器の簡略図に当てて、コンコンと鳴らしながらにまた続けた。


「厳密にはジェットエンジンちゅうやつか? 既存のジェットフライヤーのそれなんかよりはなんぼか小型化されとるみたいやが、それが背中にまとめて四つ。あと補助的に足にもひとつずつあるんか? なんとも豪勢なこっちゃ! あと目立つのは……」

 パッドの中に投影される機体モデル図の胴体の中心あたりに銀色の匙の先端を当てて、意味深な視線を投げかける。

「ビーグルにはあんまり見かけへんような邪魔っけな装備が胴体の先っぽに取り付けられとったが、あれってのはいわゆるエネルギーフィールドの発生装置っちゅうことか? 一部では実用化にこぎ着けとるとはウワサには聞いとったが、そんなけったいなもんがわしらのビーグルにまでのう! マジでビックリや」

 これにいよいよ微妙な顔つきになる部下たちに、また声をひそめて上官のコッバスは聞いてくる。

「ちゅうか、ちゃんと使えるんか? そないなバリバリ燃費を食らうお化けじみた兵装が?? 目には見えない不可視の障壁、電磁シールドか? わっかりやすう言うたら『バリア』だなんちゅう大それたもんは、いやそれこそがどでかいエンジン積んどる大型戦艦の専売特許やろ! サイズでは到底お話にならないアーマーなんぞにどうにかできるもんなんか?」

 聞かれてもうまく返事ができない新人パイロットたちだ。
 ケンスは首を一層に傾げてたどたどしげにセリフをつなぐ。

「はあ、まあ、その、俺たちの口からはなんとも……! これもまた実験段階の新型装備とのことで、常時張りっぱなしだなんてことはできないらしいです。ここぞって時に使えとは言われてるけど、実際にどれだけの効果が期待できるかわからないから、どの場面で使えばいいのかさっぱり、なあ?」

「…………」

 そう、同僚に同意を求められて、うなずくしかないコルクだった。
 あまり腑に落ちないさまの上官は顔つき難しくしてとりあえずで了解。

「なるほどの、思った以上に問題だらけっちゅうことか。しっかし一か八かのバクチみたいな機能なんぞには頼らんほうが身のためやな。なんぼ実験のためかて死んでしもうたらそれまでや。若い身空で、命をかけるほどの価値も言われもあらへんやろ。そやから最後の切り札くらいに大事に取っとき! あとそもそもがおのれらのあのシックスちゅうんは、ぶっちゃけこないなところじゃなくて本来はもっと別の場所で戦うためのもんだとは聞いたことがあるしのう?」

 そう言いながら聞き手のスプーンの先端をなぜだか天井に向けてクイクイと指し示すのに、二人の新人は何ともいえない表情を見合わせる。上官どのが言っているのは天井よりもはるかに高いある特殊なところであるのはわかった。そう確かにそんなウワサを聞いたことはあったが、それほど高等な学校教育をろくに受けることができなかったコルクもケンスも、それこそがまるで想像が及ばないところのお話なのであった。
 今はただ上官のシェパードの話に耳を傾けるしかない。  

「本命はあれを元にして作られるっちゅうⅦ(セブン)ちゅう話やったか、言えばそっちはそれのひな形っちゅうもんで、ほんまに過渡期のもんかも知れへんしな? ま、どないにしろおのれらが気にすることはあらへんが」

 いよいよ顔つきが暗くなる新人たちに、しかしながらコッバスは今日一番の真顔となってさらなる質問を浴びせかけてくる。

「おう、それじゃ最後の質問や! ちゃんと答えい、これが一番大事な質問やさかい。そうやつまりはおのれらの自身のことや。あんまり期待はせんで聞いてやるから正直にの。ん、おのれら、パイロットとしての腕前は、どのくらいのもんなんや? スコアは? ひょっとして星のひとつくらは持っとるんか??」

 スコア、いわゆる戦績について聞かれて二人は押し黙る。
 答えずらそうなケンスに、視線を完全に逸らしてしまうコルクだった。毛むくじゃらの相棒が完全に黙秘を決め込むのに仕方なしに坊主頭の新人が答える。

「あの、正直、俺は大したことは……! まともな実戦に出たのが都合三回、記憶では五回くらいのはずだったんですが、その中でかろうじて敵機を小破と中破したのが一回か二回くらいで、撃墜マークまでは……」

 敵機を大破、つまりは撃破した者に与えられる撃墜マークをそのカタチからズバリ〝星〟と呼び、それの過多こそがパイロット自身の経歴や腕前の善し悪しを推し計る上で一番の指標となるものだった。ちなみにこのカウント自体はアーマーがコクピットに内蔵する各種計器類がその場の状況から厳密に演算した中で算出されたものなので、およそ虚偽虚飾ができない軍の最高機密情報となる。機体の肩に赤い星印を付けるのはパイロットたちのあこがれであり、誇りでもあった。

 顔色のすぐれない部下の言葉に、ふうんと大きな耳をそばだてて聞くコッバスはやがてもうひとりの部下の横顔に目を向ける。

「そうか。しっかしまだ高校も出ておらへんのにうかつに徴兵されてもうたジャリにしては上出来やろ? これまでちゃんと命があっただけ! 普通は生き残られへんぞ、そんで、そっちのもう一方のジャリは、どないなもんなんや??」

 この話題になってから露骨に腰が引けている部下にこちらもさしたる期待はできないものかと思いきや、横から意外な注釈が入る。これに立てた耳がどちらもピンと前後に振れる上官だ。

「いやコイツは、コルクは優秀ですよ? おっかない教官どのたちからも一目置かれるほどにビーグルを自在に操ってましたから! 特に走りにかけては誰も追いつけないってくらいに! ホシだって初めての実戦でいきなりふたつ、その後にもひとつで、もう三つも持ってるもんなあ?」

「う、うん……いや、あの、うん……」

 まるでさえない顔つきの毛むくじゃらに、凜々しい顔つきの上官は驚きに目をまん丸くして食いついてくる。

「初陣で?? おいおい、マジか! 昨日今日軍隊に入ったばっかりのどシロートが、いきなり星を三つって、ビギナーズラックどころかエースやんけ!! あの新型はまだピカピカやったから実戦なんぞろくすっぽ未経験で、ノーマルのファイブでのことやろ? ちゅうことはただのまぐれとも言い切れへんわけや!!」

「い、いえ、そんなっ……おれは、ただ……仕方なしに」

 感嘆符がいくつも入り交じった驚きのセリフにだが言われる側のコルクはなおのこと顔つきを暗くして下を向いてしまう。
 たどたどしい口ぶりで一言二言だけ返すのをやや怪訝に見るコッバスはやがてその見た目の通りにナイーブな青年の胸の内を察する。

「はあん、褒められたところであんまり誇る気持ちになれへんちゅうわけか? およそパイロットには向いておらんの! おう、だがよう聞けよ、わしら軍人は殺人者じゃあらへん。わかるやろ? ホシの数はひとを殺した数じゃのうて、国を守るために、大事な家族や友人を守るために命を危険にさらした勇気と根性の何よりの証(あかし)じゃ! 誇るべき勲章やろ。おのれらそこをはき違えるなよ?」

 そうでなければ戦場を生き残ることはできないと断言する上官に、ふたりの新人パイロットは神妙な顔でただ黙って聞いていた。この時には無言も応答になるくらいに互いの関係性を築けていたのか。 
 果たしてみずからの言わんとすることは伝わったと了解するコッバス隊長どのだ。これにてミーティングのお開きを宣言する。

「ようわかったわ。それじゃあこれまでや。これにて解散、来て早々だが明日には出撃命令が出るやろうさかい、各自十分な休養を取るんやぞ。部屋は入り口におった守衛に聞けば専用のキーをくれる。そこにある番号がおのれらにあてがわれた部屋の場所や。すぐにわかるやろ。ほなまた明日な、解散!」

 有無を言わさず話を切り上げるコッバスはみずから席を立って敬礼。これに反射的にふたりの新人たちも立ち上がって敬礼!

「はいっ、ありがとうございました! 中尉どの!!」

「よ、よろしくお願いしますっ、どんっ、中尉どの……!」

 ところどころ暗雲めいたものが立ちこめながらも比較的平和裏に終わったミーティングだ。毛むくじゃらの犬族のコルクはようやくほっと胸をなで下ろして、立ち去っていく上官どのの背中を見送る。

 食べ終わった食器のトレーを部下に任せずみずから運んで片付けるのをなんだかひどく意外げに見てしまうが、ああやって始末するんだとみずからも自分のトレーを持ち上げる。

 これから先への期待と不安が入り交じるが、正直、嫌な予感があったりはした。
 それは同僚のケンスも同様であったのだろう。
 その場に立ち上がったきりで一瞬、どちらも浮かない表情を自然と見合わせてしまうのだ。
 この時、本来は言わなければいけないはずのことを言えずじまいで終わってしまった気まずさが胸の内にどちらもくすぶる。

 そしてふたりの予感は早くもこの翌日、まさしく現実のものとなってその身に降りかかることとなるのだった。 

 
     →次回、パート3に続く……!



 

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ルマニア戦記スピンオフ「翼の折れた新型機」挿し絵④の製作工程

スピンオフの挿し絵、四つ目のヤツの作製課程を公開していきます。ちなみにツイキャスだとかで動画配信もするかもです♥ 

 まずはアタリなのですが、なんともラフですね(^^)

 挿し絵④ ステップ1

 ほんとにぼんやりとした構図とポージングですね!

 挿し絵④ ステップ2

 ちょっと描き込み(^^)
 ちなみにこの前の挿し絵の③を逆からみた構図となります♥

 動画の配信は無視してちゃっちゃとやっています(^^)
 さらに描き込み…!

 挿し絵④ ステップ3

 モデルありきの「寄せキャラ」なのですが、実際はまったく似ていないのが悲しいところです。せめて風味だけでもそれっぽくしてやりたいのですが、う~ん…!!

  挿し絵④ ステップ4

 それなりにまとまってきましたかね?
 キャラを後ろから見たテイクがそもそもないので(笑)、想像しながら描くのがなかなかにしんでいです(^^;)
 あとはテキトーにベタ塗りしておしまいの予定なのですが、時間の都合によりここで終了パターンもありかもです(^_^;)

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ルマニア戦記スピンオフ「翼の折れた新型機」挿し絵③の製作工程

スピンオフの挿し絵、三つ目のヤツの作製課程を公開していきます。ちなみにツイキャスで動画配信予定♥ 

 動画配信と音声配信を併用するのですが、同時にやることも視野に入れています(^^)/

 まずはラフなアタリですね!

 挿し絵③の1

 アタリをもとにちょっと描き込んでみました!
 ライブをやりながらだとちょっとやりずらかったので、動画配信にはこだわらずにフツーにやってみた結果が、コレ(^^)/

 挿し絵③の2

 

時間が無ければこれで済ましてしまうレベルくらいには描けてている…ような?
 ちょっと迷うところですね…!
 と思っていたら、新人パイロットくんたちのコスチュームが間違っていることに今さら気が付きまして、すっかりモチベーションがだだ下がり…!!
 こちらの挿し絵はこの段階でストップして、次回の挿し絵から挽回すべく頑張ることになりました<(_ _)>
 終了です♥

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ルマニア戦記スピンオフ「翼の折れた新型機」挿し絵①の製作工程

本編がまったく進まないままに無謀なスピンオフをやらかしてしまった新作ストーリーの挿し絵の作製過程を公開していきます♥

 いちおうキャラのデザインまでは終わっているので、それを参考にしながら挿し絵を作製していくのですが、やっぱりしんどいですね…!

 あと塗り絵感覚で使えるように、基本の下絵となる線画の画像データをこちらかスピンオフ本編中で無料でダウンロードできるコンテンツの画像データとして公開する予定です(^^)

 本編主人公がクマのパイロットキャラなのに対して、スピンオフの主役は犬族の新人パイロットコンビとなります(^^)/

 ちなみに某お笑い芸人のコンビがモデルだったりするのですが、まったく似ていないですね(^^;)

 とにかくこのキャラデザインを元にして、挿し絵を描いていきます!

 絵の構図イメージとアタリ

 まずは場当たり的なアタリの描画です。

 なんだかさっぱりわからない雑なラクガキですが、これを元にして描き込んでいきます。

 この場合はキャラがふたり、おおよそのポーズ、画角と向いている方向を示しています。

 わかりませんかね?

 描き込みその①

 モデルの図を参考にしながら、おおよそでキャラを描き込んでいきます。

 かなりアレなんですが、これを元にまたさらに描き込んで完成へと導いていきます。

 描き込みその②

 下描きのアタリを薄くして、それを参考にしながらまた描き込みを続けます。

 ちょっとずつさまになってきましたかね?

 下描き

 とりあえずこれでいいかな? くらいなところまで描き込んだので、これを最終的な完成形として最後の描き込み、下絵を完成させていきます。

 下絵の清書

 細かいところを修正しながら、下絵の線画を描き込んでいきます。

 で、完成した下絵が以下になりますが、背景は省いた状態です。描くのが面倒くさいのと、時間がないなど、いろいろとワケありでして(^^;)

 情景描写も兼ねて空の色でごまかしたいです。

 確か夏の夕焼け空だったような?

下絵、線画バージョン

 とりあえず背景なしでここまで完成させました。

 あとはシンプルなベタ塗りでやっつけます(^^)/

 ちなみに塗り絵にもなる下絵の画像データをダウンロードコンテンツとして以下に公開!!

 キャラ、ベタ塗り

 下絵の線画に単純なベタ塗りで色を付けました!

 これにさらにハイライトや陰影を付けるとそれなりアニメっぽくなったりするのですが、めんどくさいのでここでやめます(笑)

 イラストソフトの使い方が難しすぎるんですよね(^^;)

 あとは背景の白の部分を夏の夕焼けっぽくして完成の予定です♥

 背景(テキトー)

 背景の夏の夕空っぽいのをベタ塗りでおしまいです♥

 あくまで風味付けですね!

 それなり邪魔にならないくらいにはキャラにハイライトを足してあります。

 陰影を付けるとなるとそれなりに手間がかかるので、最低限度のラインで終わらせておきます(^^)

 ノベルが進みませんからね!

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オリキャラデザイン! イヌキャラ、ケンス

モデルありきのインチキキャラ、通称「寄せキャラ」のデザインです。いわゆるコンビ芸人の、じゃないほう(?)の犬キャラで~す(^^)

 まったく似てくれる様子がないのですが、やっていく内にそれなりになってくれればいいものかととりあえずのデザインだけぶっぱなします(^^)/

 後は野となれ山となれ♥

 テキトーなアタリを描きます♥

 ちなみにモデルとなる人物の画像(バストアップ)と、実際にイメージとして落とし込む犬キャラのモデルとなる犬種の画像も並べて参考とします。

 ちなみに参考としている犬種は、この時点では「イングリッシュ・セッター(セター?)」です。

 この次にまた別の犬種を参考にしています。

 元の犬種が毛むくじゃらだったのに対して、モデルのイメージも考慮してもっとすらりとした細身の大型犬種に選び直しました。

 ちなみに「イングリッシュ・グレイハウンド」なのですが、この相方となるキャラも毛むくじゃらだったので、どっちももじゃもじゃだとコンビとして暑苦しいのではないかとこちらに転向となりました。

 こちらが毛むくじゃらの「ユーラシア」をモデルとした相方のキャラデザインです。

 毛むくじゃらのイメージは本人にも当てはまるのか?

 上記の相棒がどちらかと言えば太めなので、デブと痩せのコンビとして成立するのか??

 おおよそでカタチを決めました。

 ぶっちゃけ似てないっちゃあまったく似てない(笑)なのですが、描いているうちにどうにかなることを信じるしかありませんね!

 もひとつぶっちゃければ、必ずしも似てないと成立しないわけでもないですから!

 あくまで風味、ノリなんですかね(^^)

 おおよそでカタチを決めました!

 結果、やっぱり似ていないんですが、ノベルを進めていく内にそれなりになってくれることを信じています(^^;)

 これで完成?

 実際の犬種、グレイハウンドの画像を参考にしつつ、色を付けてみました(^^)

 モデルになった人物とそんなに遠くはない(?)と思われる見た目の犬種なのですが、やっぱりモデルとはほど遠いところに着地しました…!

 ま、しゃあないですね(^^;)

記事は随時に更新されます。



 

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スピンオフやってみよう!

モデルさんありき、でもまったく似ていないしやってることも似ても似つかない軍人やヤバいキャラばっかりの「寄せキャラ」を用いたルマニア戦記特別編、スピンオフをやってみることになりました(^o^)

 ちなみにまだキャラクターのデザインがまったく出来ていないので、これのキャラデザインやメカニックデザインなどを随時に更新して公開していきます♥

 詳細は解説ページリンクを以下に上げておきますので、そちらで確認ください(^o^)

 キャラデザイン

 あえて誰がモデルとは言いませんが、某お笑いタレントさんがイメージとしてあります。

 誰だか分かりますかね?

 ちなみに本スピンオフストーリーの主役となるキャラです。

 このキャラは本編でもじきに登場予定なのですが、肝心の本編自体が足踏み状態なので、いつらなったら出てくるのかまったくわからないのが実情ですね…!!

 スピンオフ主人公の相棒となるキャラですが、コンビなのでこちらも主役キャラですね!

 世間一般ではじゃないほう~とかも言われてるのか??

 こちらも寄せキャラなのですが、まったくモデルににてくれませんね!

 大丈夫なのか??

 ちなみに上官となるパイロットキャラです(^^)

 メカニックデザイン