いきなり実戦ダダンダン!①
※太字の部分は、なろうとカクヨムで公開済みです。そちらが加筆と修正された完成版となります(^o^)
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Episode‐file‐08
突如として目の前に出現した、青白く光る巨大なチャック……!
みたいな、それは空間の歪曲経路(ワームホール)の進入口なのだろうか?
そこからまたいきなり目の前に開いた、真っ暗い穴をくぐり抜けたその先には、思ってもみない世界が拓けていた――。
「え、いきなり場所が変わった!? でも、ここって……!」
わけがわからない流れに身を任せてわけがわからないことになっていたが、ひとつだけわかることがあった……!
ロボのコクピットの内部、視界のほぼ全てをカバーしている高解像度ディスプレイが映し出す景色を見回すでぶちんのパイロット、モブはごくりと息を飲んで確認する。驚きと共にだ。
「おれ、知ってるよ。ここって、アキバだよね? 秋葉原! 良く見た景色だし、こんなおかしなことになる前にこのおれがいたところじゃん、良く考えたら……?」
はっきりと自覚しながら、まだちょっとどこか違和感があるのに首を傾げたりもする。背後で気配がするのに、後ろにも同乗者がいるのを思い出してそちらに目を向けた。そこで相変わらずにふんぞり返るおじさん、自称・ぬしと目を見合わせるのだ。当のおやじは何食わぬ顔で聞いてくれる。
「覚えがあるのか? つまりはここが今回の戦場なんだが――」
「え、戦場って、意味わかんないよ! だってアキバだよ? ただの街中の繁華街じゃん? 誰が何と戦うっていうの? オタクとオタク?? そりゃ昔はオタクの聖地とか言われてたらしいけど、いまはもうそんなことないんじゃないの……」
きょとんとした顔でマジマジと見てしまうのに、見上げるおじさんはニヤリとだけ笑ってさも意味深な口ぶりだ。
「じきにわかるさ……! 見てりゃいい。ちんちん、ちゃんと立たせておけよ?」
「あっ、もう、これも意味がわかんないよ! あいかわらずこっちのおじさんとおねーさんも見ているし……!」
