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変態機甲兵〈オタク・ロボ〉 ジュゲム file-10 ドラフト!

いきなり実戦ダダンダン!③

※太字の部分は、なろうとカクヨムで公開済みです。そちらが加筆と修正された完成版となります(^o^) こちらの下書きをなろうで修正、後にカクヨム(挿し絵はなし)で完成させています。
 以下、このリンクです
 小説家になろう(ルマニア、ジュゲム 一次修正)
https://mypage.syosetu.com/2965007/
 カクヨム(ルマニア、ジュゲム 完成・絵なし)
https://kakuyomu.jp/users/kumanosukew
 ハーメルン(俺の推し!)
https://syosetu.org/novel/381100/


Episode‐file‐10


 一段高い後部操縦席から声も高らかに命令を発する気合いの入った教官どのだ。

「ようし、ジュゲム、これよりちゃっちゃと攻撃機動に入るぞ! コイツの記念すべき正式稼働、この一発目だ! 用意はいいなっ? 正面モニター、見てのとおりで猶予はもうないっ、一撃で仕留めるぞ!」

「あっ、は、はいっ? なにっ?? あっ、あっあん!」

 これに一段低い場所にある第一操縦席で応じる肥満のパイロットは、あいにくと反応がイマイチ……! それもそのはずで、今にも暴走しそうなみずからの股間を押さえるのに手一杯らしい。どうにも収まらない胸の高鳴りを荒い呼吸で意識しながら、今にもキモチイイ世界にぶっ飛びそうな心身をふうっふうっとなだめすかす。かなりの難易度だ。はみ出し気味の舌をどうにか引っ込めてこの視線を後ろのおじさん、ぬしへと焦点を定める。

「へ、へ? へへっ、わかんないよ、おれ? あっ、あ、あ! ふうっ、こんなに硬くなっちゃって、もう大変だよ……! ふふっふ、ふう、はあっ、あれ? ああ、ダメだダメだ! ちゃんとやんなきゃ! と、とにかくビンビンに立たせたから、これでいいんだよね! おじさっ……ぬしさん?」

「……やっと正気に戻ったか? 勢いあまって抜いたりしてないからいいものの、加減はちゃんとやれよ。慎重にな。万一に抜いちまっても、もう一発食らわせればすぐさま復帰できるんだが、なにせこいつは精神的肉体的負荷がでかいし、次の日がまるで使い物にならねえからな。ターゲットをこちらで定めるから、おまえは気を張ってせっせとシコれ!」

 ゴゴゴッ……!と低い稼働音がして、この大型ロボ自体がゆっくりと身じろぎ、どうやらこの右腕を前へと突き出したようだ。握った巨大な拳の先には例の謎の血みどろのぐちゃぐちゃと、これに全身をまとわりつかれた警官が苦しげにもだえる。

「いいか、コイツの機体各部にはオナニー・スマッシャーをぶっぱなす噴射口ないし発射口があるんだが、この腕にあるもので対象物に威嚇射撃する。まあもろに当てちまうんだが、実弾じゃないからそう危険はない……はずだ!」

「はず?? ほんとに大丈夫? こんな街中なのに地味にオナニーってはっきり言っちゃってるよね? もういいんだ。それでどうするの? ん、このちんちん、じゃなくて操縦桿を倒せば発射できたりする? でどうするの? わっ、硬い、本物の操縦桿みたいだ! 股から棍棒が生えてるみたいだよっ、ゴリっゴリの! あ、わ、わ、ほんとに昇天しちゃうっ……!!」

「許可無く勝手にイクんじゃない! あと余計な私語は慎め、そっちのおねーちゃんに聞かれてるぞ? やればわかる! そら、目前の標的に向けてただちに射撃、ヤツらにおまえのまっちろいのぶっかけてやれ!」

「なんかヤらしい! アレじゃないんだから、ふう、じゃあ、いくよっ、スマッシャー! んんっ、あ、出た! ブワッってたくさん! おれのじゃないよ? でもそっか、よく言う顔射ってつまりはこういう気分なのかな? あはっ、はじめてひとに向けてやったよ!」

 かくも緊迫した状況で天然発言を炸裂させるオタクのでぶちんだが、しかめ面のおじさん自衛官に食い気味にダメだしされる。

「だから風俗じゃないと言ってるだろう! ばかちんが。操縦室はやり部屋じゃないんだ。それにまだここからだぞ? ここからはあの中年のおまわりとの共同作業だ! 意識はなくともこの本能に働きかけてエロのパワーをお見舞いしてやる。ジュゲムを通してあのおやじとおまえの快感快楽を同期させるぞ!」

「なに言ってるんだかさっぱりわかんない!」

「やればわかる! 何事も習うより慣れろだ! たった今のスマッシャーによってあの警官の性欲も極限まで増大してるから、あの状態からでもきっかけひとつで昇天させられる! かなり混乱しているみたいだが、あと一押しだ。エロの爆発的なエネルギーを身体の中から爆発させて、それこそヤツ自身が爆弾と化して取り憑いてるクリーチャを粉みじんに粉砕だ!! これぞまさしくオナニー爆弾! どんなに悪意や恨みが深かろうと、おっさんの性欲に勝る情念は存在しない!! 」

「おっさんの? だからなに言ってるんだかわかんないって! おれはどうすればいいのさ?」

「シコればいいんだよ。まずその前に、パニクってるあのおまわりに勧告を出す。共同戦線張るための命令だ! ただしこの俺が言っても相手には聞こえないから、おまえが代わりに言ってやれ! マイクオン! ゆくぞっ、あのポリに向けてがなってシコれ!! さあっ……」

「え、え、え、え? 何を? あの状態で言葉なんて通じる?」

「いいからっ! この俺の言うことをあいつに向けて繰り返せっ、おいっ、そこのおまわり! おまえだおまえっ!! 良く聞け、これから救出活動に入るから、こちらに言う通りにただちに従えっ! いいなっ、これは国からのまっとうな命令だっ!!」

「えっ? あ、あの、あの、そこのおまわりさーん! すぐ助けに入るんで、こちらのいうコトにしたがってくださーい! おねがいしまーす!!」

 後ろからの言葉のまんまだといろいろとアレな感じがしたので、じぶんなりにかみ砕いてみたのだが、ただちに罵声を浴びせられる。

「もっと声を張れ! ここからが重要だ! ゆくぞっ、そこの死にかけの警官っ、ただちに――」

「そっ、そこの大ピンチのおまわりさんっ! ただちにっ……!!」

「オナニーをせよ!! 全力で自慰行為にはげめっ!!!」

「オナニーをせよっ!!? 全力でじいっ、え、ええええええええええええええっ!? いきなりなに言ってんの!?」

「繰り返せと言っただろう! 中途半端な命令じゃしっかり感覚がつながらないっ! こっちで補佐、補足するからおまえはもうじぶんのナニにはげめ! あの中年のおまわりが付いてこれるよう、ゆっくりとていねいにやってやれよ? ガキの勢いに任せた発情行為じゃヤツが付いてこれまい! 」

「警官にナニをやれだなんて意味がわからないよっ! こんな真っ昼間の公道で、やれるわけなんかないじゃないっ? ふうっ、ふう、おれはかろうじてこうしてやれるけど、相手はまじめなおまわりさんなんだからね? やるわけが……あれ、なんかヘンだよ? まさか……!」

「スマッシャーが猛威を振るっているな? 警官だろうが坊主だろうがお構いなしに! 内側からの刺激に、鼓膜を通した外部からの刺激に反応して無意識にでもスイッチが入っている。もう誰にも止められないさ!」

「あ、股間のチャックを開いてる? 出した、今? 内部からぽろんと、アレを? わ、拡大とかしなくていいから! 別に見たくないし! わ、握ってる! 思いっきりに! しかも……」


「おまえの動きをピッタリとトレースしているだろう? シンクロしてるんだよ! おまえの感覚、快感がすなわちあのおまわりの感じている快感だ。そのままフィニッシュ、射精にまで誘導しろ! ただしおまえはまだイクなよ? 余力はまだ残しておけ」

「えっ、あふ、あふぅ、あふうっ……! こんなんでどうにかできるの? ふうっ、だいぶいいカンジになっちゃってるんだけど、なかなか寸止めってできないもんだよ、ああ、あっちも気持ちいいみたい! 身体中がビクビクなってる!?」

「電波を介した無線越しならどうにか言葉責めで墜としてやれるんだが、この状態じゃそうはいくまい。おまえが連れていってやるしかないんだ、気持ちの良い天国へ! あと一息で決めろ!」

「んんんっ、そんなこと言っても、相手のオナニーなんてコントロールできないよ、あれ、コントロールしているの?」

「ちゃんと同期しているだろう。おまえのちんちんはあのおやじのちんちんと同義だ。やさしくイカせてやれ」

「やさしく……ん! じゃあ、ごめんなさい、そろそろイカせてもらいます、おまわりさん! 心置きなくイッてください、それじゃあ、それっ、まだダメ? それ、そうれ、そら!」

「イッたな! 白目をむいてるが悔いのないいい顔してやがる。大往生だ。あれは生き恥じゃない、やりきった漢の生き様だ」

「白いのめちゃくちゃぶちまけたじゃん! 本当に報道のカメラは入ってないの? モザイクはかけてくれてるよね? おれ、悪いことしちゃったんじゃないのかなー……!」

 ちょっとビミョーな顔つきになるところに、手元の小型画面から音声が入る。一難去ってまた一難。想像を絶する状況はまだ終わりでは無かった。

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