まさかのあのおじさんキャラが主役でーす(^o^)
タイトル
『俺の推し!』
まさかのドレン、赤い彗星、シャア・アズナブルの副官のおじさんジオン兵(少尉?中尉?最終的には大尉だっけ??)が主役のおはなしですw 本来の主役のはずアムロとシャアそっちのけでジオン軍のおじさんが元気に推し活してまーすwww
まずは冒頭のナレーションから…
宇宙世紀0079…
中略
人類は自らの行いに恐怖した…
「ドレン、艦は任せる…!」
「は! お任せください、シャア少佐!!」
彼の名は、シャア・アズナブル。
またの名を「赤い彗星のシャア」。
その素顔を怪しき仮面に隠した謎多き人物であるが、しかるにその驚くべき実態は…!
これは、仇敵であるザビ家への復讐を誓い、一年戦争を舞台に波乱の人生を駆け抜ける悲運のヒーローを、すぐ間近から陰ながら推しているおじさんの物語である。
「よし! 今日もかっこいいです! シャア少佐!!」
『俺の推し!』

ガン○ムのいろんなキャラクター、主に脇役をメインにしていろんなお話をやらかしていきますw
メインキャスト(予定)
ドレン(シャアの参謀?)
ガイア(黒い三連星のリーダー格?)
とりあえずシャアとアムロ
ランバ・ラル マ・クベ
ドズル・ザビ コンスコン ハマーン・カーン アナベル・ガトー クリスチーナ・マッケンジー カイ・シデン ハヤト・コバヤシ リュウ・ホセイ マッシュ オルテガ ララァ・スン エグザベ・オリベ セイラ・マス ブライト・ノア ミライ・ヤシマ
まずはダイジェストでお話をやってみて、需要があればさらに堀り込むストロングスタイルでやっていきまーす(^o^)
ストーリー NO.1
サイド3(たぶん)にて…
『ドレンとガイア』
Scene1
俺の名は、ドレン。
ジオン宇宙攻撃軍の士官だ。
これでもムサイ級の指揮を執るくらいの立場にはある。
そこそこ、偉い……はずだ。
おほん!
だがそんな軍人にだって日常、プライベートはもちろんある。
軍艦を下りたら、そこにいるのはただのおじさんだ。
冴えない中年の見てくれした。
それだから町中、みずからが乗り組む軍艦の駐留しているコロニーのどこぞにでもフツーにいたりはする。
で、俺は今、行きつけのホビーショップのレジ前にいた。
かねてから手に入れようと思っていた、プラモデルの箱入りキットを大事にこの手にして。
意気揚々とした気分でお宝を購入するべくレジの店長のおやじに箱を差し出したのだが、するとまったく同じタイミングでこの横からもプラモの箱を突き出す影、何者かがいた。
この俺の真横、すぐ右隣に気配もなくつけてきたのか。
ん……ひょっとして軍人か?
あまりにも気配の殺しかたがうまいのに勘ぐってしまうが、それ以上に差し出されたブツにただならぬ違和感を感じてしまう。
「んっ……!」
意識せずとも視界の隅に入るその妙ちくりんな見てくれをした、派手なカラーのMSだかMAだかが、この真ん中にでかでかと描かれた紙製の化粧箱にしばし見入ってしまう俺だった。

「(今さらこんなの買うやついるのか?)……ザクレロ??」
思わず言葉にしてしまって気まずい雰囲気になりかける。
だが相手の中年の男らしきもこちらの手の中にあるプラモをじっと凝視していたらしい。
そうだ。その特徴的なゴツいシルエットでありながら高機動が売りの重MSの図に、なにやら思うところがあるのか?
やがてこの目線が上へと向けられてくる。
こちらも自然と右手の男の顔へと視線を向けてしまって、だがそこでピキリとふたりして凍り付いてしまった。
うわ、よもや知ってるヤツとこんなところで遭遇してしまうだなんて……! しかもコイツ、けっこうな有名人だろ?? いわゆるモビルスーツのパイロット界隈じゃ……!
「えっ? は、え? はあっ!?」
互いに顔を認めるなり再び手元の箱を凝視、またしても互いの顔をマジマジとガン見してしまう。内心で思うところはあるものの、気まずい雰囲気で黙り込んだ。それ以上は言葉もないまま、ただ黙々と精算を済ませるおじさんたちなのだった。
Scene2

まいどあり~~~!
なじみの店のおやじに見送られて、ふたりでそろって店先に出て、それきり気まずい雰囲気のままに立ち尽くすふたりのおじさんたちだった。
俺としてはとっととその場からずらかりたかったのだが、右手に立つ歴戦のパイロットめがなにやらおかしな殺気めいたものを放っているのをひしひしと感じてしまう。
うかつには背中をさらせない。ひたいにいやな汗がにじむのをいやでも実感していた。軍服着てないのがモロ致命的だ。
めんどくせえなあ……!
決して口には出したりしないが、言うなれば階級が上でしかも有名人の上官どのに出くわして、どうしたものかと考えあぐねる俺だった。あちらからしても、同じ宇宙軍所属の士官であるこの俺のことはわかっているはずだ。
だからこんな気まずいんだし。
今さらながらテキトーに敬礼かましてとんずらここうかとハラを決めかけたタイミングで、問題の上官どのがなにやらぼそっと口にする。あらら、残念。先を越されてしまった。
ちまたじゃ黒い三連星とかしゃれた異名を持つ三人組のリーダー格の男が、低く抑えた声音で上目遣いで言ってくる。
悪いが背丈はこちらのほうが上だ。あいにくフルネームまでは知らないが、この大尉どのは見るからに背が低い。
果たしてガイアと呼ばれるひげ面のおやじは鋭いまなざしで切り出した。俺はちょっと耳を疑ってしまう。

「……おまえさ、09、好きなの?」
……はい?
意外な問いかけにはじめ目が点になる俺だ。
その後に小さく舌打ちして、空返事をしてしまう。
「(チッ……ドムって言え、フツーに、ガノタが!)……ああ、いや別に、単にデザインが気に入ってるだけで。ゲルググより安かったし」
ちょっと目のやりどころに困りながらテキトーに返事をするに、相手のエース級パイロットさまも何食わぬさまでうなずいたみたいだ。驚いたこと、ちょっとまんざらでもなさげな調子で了解してくれる。そりゃてめえが愛機としているMSだから愛着あるんだろうが、こっちとしてはさしたるこだわりはない。
ぶっちゃけ、安けりゃゲルググかエルメス買ってた。
言うまいだが。
歴戦の英雄、どっかの戦線では敵軍の将を生け捕りにして一躍有名パイロットの仲間入りを果たした重モビルスーツ・ドムの使い手、ガイアはしれっと言ってくれる。
「そうか……だがいいセンスしてるぜ? おまえさん、だったら……」
だったら??
話の向きが思わぬ方向に行きそうな予感に内心で構えてしまう俺なのだが、ほんとに思いもよらぬ相手からの誘いにまたしてもこの耳を疑ってしまう。
「見せあいっこするか? このオレとおまえのヤツで??」
はじめ何のことだか、何を見せ合うのかちんぷんかんぷんで固まってしまうが、状況から目の前の上官の言わんとすることを察知して、死ぬほどたまげてしまう俺だった。
「(おまえのそのザクレロと!? なんで?? てか、おまえこそドム買えよ! 三個買え!!)……ああっ、いや、俺はただキットを組み上げるだけだから。そんなにオタクじゃないし」
仮にも上官だ。ちょっと相手を怒らせてしまう言いようだったかとひやりとするが、当のドムのパイロットどのはまったく気にしたふうがない。それどころか俺のおざなりな返答に食いついてくる始末だ。

「ふうん? そうなのか。だがいいもんだぜ? 見栄えもするし、愛着もわく。なんなら塗り方、教えてやろうか?」
「えっ、なんで……??」
思わず相手と見つめ合ってしまって、それきりその場に固まってしまうおじさんだ。反応に窮していてると、それを遠慮だか何かと勘違いしたエースパイロットは無言でくるりと踵を返す。
ひとの尻を気安くパンと叩いておいて、またプラモ屋の中へと姿を消すのだった。
「そういや塗料を買い忘れてた。ついてこい。おまえのぶんも見繕ってやるよ……!」
「なんで??? あっ、いや、あのっ……!!」
これが俺とあいつとの出会いだった。
まさかこれをきっかけ、腐れ縁がずっと続くとは知らぬままに。
プロット
プラモ屋の店先 ガイアとドレンがなんでたっている。
ドレン中尉(大尉より)(ガイア大尉よりも階級が下)はなるべく関わりたくないので、無視して立ち去ろうとするが、ガイアに呼び止められる。結果、また店に戻ることに…!
※ドムの型式は、MS-09