まさかのあのおじさんキャラが主役でーす(^o^)
タイトル
『俺の推し!』
まさかのドレン、赤い彗星、シャア・アズナブルの副官のおじさんジオン兵(少尉?中尉?最終的には大尉だっけ??)が主役のおはなしですw 本来の主役のはずアムロとシャアそっちのけでジオン軍のおじさんが元気に推し活してまーすwww
まずは冒頭のナレーションから…
宇宙世紀0079…
中略
人類は自らの行いに恐怖した…
「ドレン、艦は任せる…!」
「は! お任せください、シャア少佐!!」
彼の名は、シャア・アズナブル――。
またの名を「赤い彗星のシャア」――。
その素顔を怪しき仮面に隠した謎多き人物であるが、しかるにその驚くべき実態は…!
これは、仇敵であるザビ家への復讐を誓い、一年戦争を舞台に波乱の人生を駆け抜ける悲運のヒーローを、すぐ間近から陰ながら推しているおじさんの物語である。
「よし! 今日もかっこいいです! シャア少佐!!」
『俺の推し!』

ガン○ムのいろんなキャラクター、主に脇役をメインにしていろんなお話をやらかしていきますw
メインキャスト(予定)
ドレン(シャアの参謀?)
ガイア(黒い三連星のリーダー格?)
とりあえずシャアとアムロ
ランバ・ラル マ・クベ
ドズル・ザビ コンスコン ハマーン・カーン アナベル・ガトー クリスチーナ・マッケンジー カイ・シデン ハヤト・コバヤシ リュウ・ホセイ マッシュ オルテガ ララァ・スン エグザベ・オリベ セイラ・マス ブライト・ノア ミライ・ヤシマ
まずはダイジェストでお話をやってみて、需要があればさらに堀り込むストロングスタイルでやっていきまーす(^o^)
ストーリー NO.1
サイド3(たぶん)にて…
『ドレンとガイア』
Scene1
俺の名は、ドレン。
ジオン宇宙攻撃軍の士官だ。
これでもムサイ級戦艦の指揮を執るくらいの立場にはある。
そこそこ、偉い……はずだ。
おほん!
だがそんな軍人にだって日常、プライベートはもちろんある。
軍艦を下りたら、そこにいるのはただのおじさんだ。
冴えない中年の見てくれした。
それだからこの町中、みずからが乗り組む軍艦の駐留しているコロニーのどこぞにでもフツーにいたりはする。
で、俺は今、行きつけのホビーショップのレジ前にいた。
かねてから手に入れようと思っていた、プラモデルのでかい箱入りキットを大事にこの手にして。
意気揚々とした気分でお宝を購入するべくレジの店長のおやじに箱を差し出したのだが、するとまったく同じタイミングでこの横からもプラモの箱を突き出す影、何者かがいた。
この俺の真横、すぐ右隣に気配もなくつけてきたのか。
ん……ひょっとして軍人か?
あまりにも気配の殺しかたがうまいのに勘ぐってしまうが、それ以上に差し出されたブツにただならぬ違和感を感じてしまう。
「んっ……!」
意識せずとも視界の隅に入るその妙ちくりんな見てくれをした、ド派手なカラーのMSだかMAだかが、この真ん中にでかでかと描かれた紙製の化粧箱にしばし見入ってしまう俺だった。

「(あ、今さらこんなの買うやついるのか?)……ザクレロ??」
思わず言葉にしてしまって気まずい雰囲気になりかける。
だが相手の中年の男らしきも、こちらの手の中にあるプラモをじっと凝視していたらしい。
そうだ。その特徴的なゴツいシルエットでありながら高速機動が売りの重MSの図に、なにやら思うところがあるのか?
やがてこの目線が上へと向けられてくる。
こちらも自然と右手の男の顔へと視線を向けてしまって、だがそこでピキリとふたりして凍り付いてしまった。
うわ、よもや知ってるヤツとこんなところで遭遇してしまうだなんて……! しかもコイツ、けっこうな有名人だろ?? いわゆるモビルスーツのパイロット界隈じゃ……!
「えっ? は、えぇっ? はあっ!?」
互いに顔を認めるなり再び手元の箱を凝視、またしても互いの顔をマジマジとガン見してしまう。内心で思うところはあるものの、気まずい雰囲気で黙り込んだ。それ以上は言葉もないまま、ただ黙々と精算を済ませるおじさんたちなのだった。
Scene2

まいどあり~~~!
なじみの店のハゲおやじの店長に見送られて、ふたりでそろって店先に出て、それきり気まずい雰囲気のままに立ち尽くすふたりのおじさんたちだった。
俺としてはとっととその場からずらかりたかったのだが、この右手に立つ歴戦のパイロットめがなにやらおかしな殺気めいたものを放っているのをひしひしと感じてしまう。
うかつには背中をさらせない。ひたいにいやな汗がにじむのをいやでも実感していた。軍服着てないのがモロ致命的だ。
めんどくせえなあ……!
決して口には出したりしないが、言うなれば階級が上でしかも有名人の上官どのに出くわして、どうしたものかと考えあぐねる俺だった。あちらからしても、同じ宇宙軍所属の士官であるこの俺のことはわかっているはずだ。
だからこんな気まずいんだし。
今さらながらテキトーに敬礼かましてさっさととんずらしようかとハラを決めかけたタイミングで、問題の上官どのがなにやらぼそっと口にする。あらら、残念! 先を越されてしまった。
ちまたじゃ『黒い三連星』とかしゃれた異名を持つ三人組のリーダー格の男が、低く抑えた声音で上目遣いで言ってくれる。
悪いが背丈はこちらのほうが上だ。あいにくフルネームまでは知らないが、この大尉どのは見るからに背が低くてらっしゃる。
果たしてガイアと呼ばれるひげ面のおやじは鋭いまなざしで切り出した。俺はちょっと耳を疑ってしまう。

「……おまえさ、09、好きなの?」
……はい?
意外な問いかけにはじめ目が点になる俺だ。
その後に小さく舌打ちして、空返事をしてしまう。
「(チッ……うるせえな? ドムって言えよ、フツーに、このガノタが!)……ああ、いや別に、単にデザインが気に入ってるだけで。セールでゲルググより安かったし……」
ちょっと目のやりどころに困りながらテキトーに返事をしてやるに、相手のエース級パイロットさまも何食わぬさまでうなずいたみたいだ。驚いたこと、ちょっとまんざらでもなさげな調子で了解してくれる。そりゃてめえが愛機としているMSだからな!
そざかし愛着ってものがあるんだろうが、こっちとしてはさしたるこだわりはない。
ぶっちゃけ、安けりゃゲルググかエルメス買ってた。
言うまいだが。
歴戦の勇士、どっかの戦線では敵軍の将を生け捕りにして一躍有名パイロットの仲間入りを果たした重モビルスーツ・ドムの乗り手、ガイアはしれっと言ってくれる。
「そうか……だがいいセンスしてるぜ? おまえさん、だったら……」
だったら??
話の向きが思わぬ方向に行きそうな、それはただならぬ予感に内心で構えてしまう俺なのだが、ほんとに思いもよらぬ相手からの誘いにまたしてもこの耳を疑ってしまう。
「見せあいっこするか? このオレと、おまえのヤツとで??」
はじめ何のことだか、何を見せ合うのかちんぷんかんぷんで固まってしまう。が、状況から目の前の上官の言わんとすることを察知して、死ぬほどたまげてしまう俺だった。
「(おまえのそのザクレロと!? なんで?? てか、おまえこそドム買えよ! 三個買え!!)……ああっ、いや、俺はただ単にキットを組み上げるってだけだから。そんなにオタクじゃないし」
仮にも上官だ。ちょっと相手を怒らせてしまう言いようだったかとひやりとするが、当のドムのパイロットどのはまったく気にしたふうがない。それどころかこの俺のおざなりな返答になおのこと食いついてくる始末だ。

「ふうん? そうなのか。だがいいもんだぜ? 見栄えもするし、愛着もわく。なんならそいつの塗り方、教えてやろうか?」
「えっ、なんで……??」
思わず相手と見つめ合ってしまって、それきりその場に固まってしまう中年おじさんだ。しばし反応に窮していてると、それをどうやら遠慮だか何かと勘違いしたエースパイロットは無言でくるりと踵を返す。
ひとの尻を気安くパンと叩いておいて、またプラモ屋の中へと姿を消すのだった。
「そういやコイツの塗料を買い忘れてた。ついてこいでかいケツ! ついでにおまえのぶんも見繕ってやるよ……!」
「なんで??? あっ、いや、あのっ……!!」
これが俺とあいつとの出会いだった。
まさかこれをきっかけ、この腐れ縁がこの先ずっと続くとはつゆほども知らぬままに――。
プロット
プラモ屋の店先 ガイアとドレンがなんでたっている。
ドレン中尉(大尉より)(ガイア大尉よりも階級が下)はなるべく関わりたくないので、無視して立ち去ろうとするが、ガイアに呼び止められる。結果、また店に戻ることに…!
※ドムの型式は、MS-09
オリジナルの一次創作もやっているよ!!
ストーリーNO.2
ムサイ級のMSドックにて……
『ドレンとガイア』②
まずはシャア専用?ムサイの設定を考えてみよう!
ブリッジは通常のものと形状が異なる?
MSは何機搭載している?
シャア専用ザク ドム三機?
Scene1

我らが少佐率いるムサイ艦隊に、損耗したMS部隊の補強として、また新たに一個小隊が回されたてきた。
過酷な最前線にふさわしい、かなりの手練れたちだ。
そう。
人呼んで、黒い三連星!
戦場のMS乗りでこの異名を知らぬものはいまい。
おまけ乗り込むのは元は陸戦用の重モビルスーツ、ドムを宇宙戦用に改装改良した新型の機体だ。まことによろこばしいことではあるのだが、俺の内心はかなりビミョーなものだった。
理由は……!
「くそ、新参者がいきなり旗艦に乗り込んでくるだなんて、どれだけ自信過剰な自己中どもなんだ! いくら名の知れたエース級だからと言って……特にあの真ん中のガノタおやじ!」
そんな文句が自然と口からだだ漏れる。
新たな戦闘要員たちを迎えるべくブリッジからMSデッキへと降りた副艦長の俺は、浮かない顔つきでエアロックの解放サインを見上げていた。赤の点滅から緑の点灯に切り替わると、やがて分厚い気密ロックが解放される。大気のない真空状態の宇宙空間から酸素のある通常環境に移るには必須の手順だ。
で、内側には思ったよりも少ないぽつんとした人影におやっと思うが、頑丈なパイロットスーツに身を包んだすんぐりむっくりした、見た目やや小柄な男が見るなりまっすぐこちらに向かってきた。
無重力だから軽くフロアを一蹴りしてひとっとびで頭から突っ込んできやがる。遠慮がないさまにげんなりして腰まで引けてしまう俺だった。めんどくさいのがこの顔に丸わかりだったろう。
それでもあちらはいけしゃあしゃあとぬかしてくれる。

「よう! 出迎えご苦労! 今日から世話になるぜ。部屋は当然こっちにあるんだよな? あと悪いが指揮官どのへのご挨拶はテキトーにそっちで済ませちまってくれ。そうだ、おまえさんの推しのあの若い少佐どのにはだな!」
「勝手なことを! 部屋の用意はできるが、本来なら……」
この旗艦ではなくて、二番艦に着艦する予定だったはずなのを無理矢理ゴリ押ししてきた横暴なヤクザまがいどもだ。
そんなものだからこっちは内心むかっ腹で非難のまなざしを向けるが、ヘルメットのゴーグルをあげて素顔をさらす強面のベテランパイロットめは澄ましたにやけヅラでせせら笑う。
「堅いことを言うな。オレとおまえの仲だろう? な?」
「くっ、勝手なことを……! それにどうしてひとりだけなんだ? ほかの二人は……」
その異名のとおり、元来は三人組の荒くれた凄腕パイロットたちのはずなのに、今はこのリーダー格しか見当たらないのに不可思議に聞き返す。
すると何食わぬさまではぐらかしたふうなものいいする小隊長どのだ。階級で言ったら上官なのだがほとほと性格難ありな大尉どのは、いっそうにやけた笑いでぬけぬけと言ってくれやがる。

「さあな? 来て早々、デッキのクルーどもと何やらもめていたみたいだが、興味がないからほうってきた。ガキじゃないからどうとでもなるだろ。おそらくはオルテガのヤツがまた着艦をとちったんだろうぜ。誘導員をスカートで引っかけたとか? 図体でかくて度胸はあるが何かとおおざっぱなのが玉に瑕だ……!」
「おいおい、そろいもそろって問題児だからって勘弁願う! そういうのを無難に収めるのが隊長であるおまえの役目じゃないのか? 着任早々、看過できない! こっちの立場も考えてくれ、ノーマルスーツを着込んで出ていくにも時間がかかるんだ!!」
嘆かわしげに声を荒げるこの俺、ドレンにベテランのあほんだら、もといエースパイロットのガイアは失笑気味に肩をすくめる。ちっとも悪びれたそぶりがないのが本当に腹立たしかった。
「ほっとけ。乱闘なんかにゃなりゃしない。向こうにはマッシュもいるんだ。ま、あいつはあんな悪人面して対人交渉はお手の物だからな? うまいことやり過ごすさ。いつものことだ」
「ああ、あの無愛想な隻眼男か……ほんとに大丈夫なのか?」
「くどい。それよりも上官に対しての敬意がなくはないか? オレのほうが上のはずだが? 階級が上がったって聞いたが、それでもまだ中尉どのだろう、おまえさんは??」
近頃は軍務以外で顔を合わせることが多いものだから自然とそのくせが出ていたのは確かだが、こちらも艦を任される立場にはある。他の乗員たちの手前、そうそう弱腰には出られない。
いまいましいこと相手はやたらなネームバリューがあるからやや分が悪いのは承知の上で、あえて強気に出てやるのにあちらはからかいまじりで返してきやがる。
「噂には聞いていたが、あまりにも素行が悪いだろう? 規律が乱れるからやむをえない。艦の指揮を執る人間からしたらな?」
「はん。指揮を執ってるのはあの若くて素性の知れない若造だろう? 中間管理職はツライな! 赤い彗星てか? あんな派手なカラーリングで戦場に繰り出すなんてな気が知れないが、おまえさんがそうまで熱を上げるならそれなり見所があるんだろうよ。ただし、いざ戦果を上げさえすればこのオレたちも推すんだよな、なあ? このやたらにでかいケツの将校どのは!」
「悪いがそこまで偉くはない! あとケツがでかいのは生まれつきで、おまえのためじゃない! 気安く触るな!!」
にまりと笑って手を伸ばしてくれるのをとっさにこの身体をひねって直撃を避ける俺だ。こいつ油断してると当たり前みたいに無造作にひとのケツをもんできやがる。
よほど女に飢えてるのか、よもやそっちの気があるのか?
ぞっとしない俺は苦々しい顔つきで、その全身真っ黒なパイロットスーツに正面で向き合う。間近にこの顔を寄せようとしたら、ベテランの中年MS乗りはひとの身体にていっと蹴りをくれたその反動で無重力の室内を入り口までまんまとたどり着く。
あっく、こいつめ……!
艦内を移動するのに吸盤式のモバイルシューター(拳銃型の牽引装置)があるのだからそれで動けばいいものを、わざわざひとを足蹴にして! で、おまけに今さらそれを腰から抜き出して、あろうことかそいつをこっちに向けてくる大尉どのはにやけヅラが完全に極悪人のそれだ。
……ドビュン!
迷わず引き金を引いて弾丸代わりの吸盤をこのひとの腰回り、太いベルト部分に命中させる。頭のメットだったら迷わず本物の弾丸を撃ち返していたが、当てるなりにそいつでひとを身体ごと引き寄せる狼藉者に開いた口がふさがらない艦長代理だ。
味方の人間相手にこんな無礼な使い方するか? いくら殺傷力がないからってガンタイプの獲物だぞ?? 親の顔が見たい。
「おまえっ、よくも!? くっ……!」
強力な吸盤は銃身に巻き上げられない限りは解除ができない。
いやが上にも至近距離で顔をつきあわせて、いかついメットの中でにやけヅラのやさぐれはタバコ臭い息でぬかした。
「とっとと案内しろよ。その無駄にでかいケツで誘導しろ。そうすりゃ迷うことないだろう。あとついでにおまえの部屋もな? はっは、せっかくこうしてご近所さんになったんだ!」
「ええい、好き勝手なことを! 荷物はまだないぞ? どうして俺の部屋を! だから、でかいからってひとのケツを気安くもむんじゃない! 俺は男だぞ?」
「かまいやしない。ケツはケツだ。おまけ減るもんじゃなし、そっちもかまわないだろう? 兵士の士気を上げるのにこのくらいのサービスはお安いもんだ。女をあてがってくれっていうわけでもなし。何よりこのオレとおまえの仲だろう」
「どんな仲だ! ええい、いまいましい! いいからついて来い。案内はしてやる。だからケツにさわるな!!」
人目もはばからず声がでかくなるばかりの俺だ。
根性悪いエースパイロットめはのどの奥をクックと鳴らしながら悦に入ったさまでしたり顔してくれる。
「またでかくなったな? けっこうけっこう! それでこそのケツでかのドレンさまだ。中年太り大いにけっこう、楽しいったらありゃしないな? なんならこのオレのケツももんでみるか?」
「けっこうだ! セクハラだろう!! おい、あとのふたりはおまえがちゃんと面倒を見るんだぞ? このいかれたケツフェチのガノタめ!! もむなら仲間の臭いケツでももんでろっ!」
「オレの名前はガイアだぞ? ふん、パイロットスーツで固めた野郎のケツなんざこのオレの趣味じゃない。臭いのはお互いさまだ。もとよりおまえのケツはそんなにきれいなのか? くっく、フェチってヤツはむしろそのあたりに惹かれるんだろ?」
だったら屁でもこいてやろうか?
言葉よりも実力行使のほうが良さそうだと顔つきよっぽど苦々しくなるばかりの俺だが、折しも腹のあたりがぐるぐるしだして内心でしめしめとほくそ笑む。だったらそうら……!
ブッ!!
それだから完全に油断していたのだろう歴戦の勇者の鼻っ面に臭いのを一発、お見舞いしてやるのだった。若干の沈黙のタイムラグの後、背後で慌てた気配が巻き起こる。
「ん? うあっ、くせっ!! ぐあ、おまえまさか、上官のこのオレに向かって? こんなの許されるってのか??」
「うるさい。お望み通りのことをしてやったまでだ。臭いのが好きなんだろ? むしろ感謝しろ。ケツ好きな変態ガノタに公私ともつきあってやってるこの俺の底なしの度量と辛抱強さにな!!」
「くっ、よくも言いやがる。オタクはオタクとしかわかり合えないんだよ。それこそが宇宙世紀以前から決まってるとおりにな。ならおまえも立派なオタクだ! この借りは必ず返すぜ?」
どうやってだよ??
呆れた顔でヘルメットの中のヤクザづらを見返してから、さっさと職務に立ち返る俺だ。こんなの相手してたらキリがない。
「いいさ、このケツにロックオンしてるんだろ? なら見失わずにしっかりついてこい! ただし間違っても触るなよ? でないとこの艦の風紀が乱れる!!」
「ハッハ、違いねえ、軍人なんてバカばっかりだからな? 何よりそいつはこのオレさまだけのお楽しみなんだから、ひとに譲ってやる気もねえし」
「ああ、本当にバカばっかりだ! 少佐、助けてください!!」
スキがあったらもう一発食らわしてやる!
そう心に決めてMSドックから居住ブロックへと向かう俺である。こんなバカどもとこれから戦場を渡り歩くのか……!
やっぱりまとめて二番艦に押しつけてやれないかと考えを巡らせるが、そちらの艦長は嬉々としたさまで客人の来ないのを憂いていたのを思い出す。ちくしょう、どいつもこいつも……!!
問題だらけの最前線、敵の新造艦を追尾する追撃戦が幕を開けた。
プロット ドレンの乗艦(シャアの旗艦ムサイ名前は?)に黒い三連星(ドム三機)が着艦―― ドレンとガイアのごちゃごちゃ
ストーリーNO.3
戦士たちの日常 WBにて…①
今回は本来の主人公サイド、ホワイトベースのある日常風景を切り取ってみます。もちろんテキトーな妄想シーンだけどもw
前編/後編でお届けの予定!
Scene1
戦場ではしごく簡単にしてひとが死ぬ。
そうたとえ運が良くとも、その人生や未来を戦禍の渦にさらわれて、思いもよらぬ宿命(さだめ)へと流されてしまうのだ……!
地球連邦軍の新型強襲揚陸艦「ホワイト・ベース」
本来の戦術を大きく逸脱したはず型破りな単艦での長期間運用は、もはや戦場におき彼等があからさまな囮として位置づけられること、その確たる証左に他ならないのだろう。
赤い彗星率いるジオン軍の精鋭部隊に追われながら、最終目標であるジオン軍の宇宙拠点へと向けて航行する艦内では、およそ軍人らしからぬ面々が、穏やかな日常にひたるのであった。
かりそめの平穏、戦士にも休息は必要だとばかりに――。
居住ブロック・左舷・第二図書室にて。
艦内戦闘態勢全域解除。
今は平時における通常運用中の艦内だ。
乗員がいる区域は無難に電力の供給がなされている。
それだから食堂で食事を終えたら、かならず人気の少ないこのブロックで身を落ち着けるのが毎日の日課となっていた。
一度この艦ごと地球に降下した先で非戦闘員の民間人たちを下ろしてからは、特に静かになって集中して物事に打ち込めるのだから。
自分もかつてはその民間人の内のひとりだったハヤト・コバヤシは、手元の端末ディスプレイをひたすら凝視しながら頭の中で任意の操作手順を何度も反芻する。実機を用いたシミュレーションは何度やってもうまくいかないので、半ば意気消沈しながらの涙ぐましい自主練習であった。
「くそ、さっぱり意味がわからないや……! このおれのガンタンク、これって本当に運用できるのかな? こんな重力がない宇宙空間で?? いくら足回りの仕様を変えてるからって……」
シビアな戦場ではそのすべてがやり直しがきかないそれこそが命がけのミッションとなる。
だからこそ中途半端な状態のままで後悔するのは嫌だった。
するとそんな真剣な面持ちで手元のパッドを食い入るように見ている彼に、不意にこの横合いから声をかける者が現れる。
はじめその存在にまるで気がつかなかったが、いつの間にやらそばに立つ細い影はただそれだけでそれが誰だか判別できたし、予想に違わぬ軽い調子のセリフが背丈の低い新米パイロットの頭をかすめていった。
これにちょっとめんどくさそうなカンジで視線をあげるハヤトである。

「よう! 相変わらず精が出るねえ? 感心感心! でもあんまり顔つきよろしくないけど、ひょっとしてつまづいてたりする? だからって根を詰めすぎるとろくなことにならないんじゃないの、ハヤトくん?」
「ああ、カイさん……! いたんですか? さっぱり気がつかなかった。確かに詰まってはいるけど、仕方がないじゃないですか。コレ、やっぱり難しいですよ。カイさんが乗ってるガンキャノンとはまるで勝手が違うんですから!」
浮かないさまで言ってくれる己よりもまだいくつか年下の青少年、実際ちょっと前まで民間人の学生さんだったなりゆき任せの学徒兵くんに、自身もなりゆきでMSの操縦席に座ることになった兄貴分は何食わぬさまで肩をすくめる。
「そう言いなさんな! まあね、確かに無理があるって傍から見てても思うけどもね? 本来は陸戦仕様のはずガンタンクが、あんなに形を変えて無理矢理に宇宙戦用機に仕立て上げました! って、本気で言ってるのかって? ま、シャレじゃどうにもならないんだけど」
「シャレじゃないですよ! 急ごしらえすぎてこの名前だってろくに決まってないのに、乗せられる人間は完全にモルモットじゃないですか? 責任なんて持てませんよ。アムロは期待しているなんて言ってるけど、腹の底じゃどう思ってるんだか……」
苦い表情でやりきれない心情を吐露する。そんな若者に、どこかみずからの未来にあきらめたふうな投げやりさを漂わせるちょっとだけ先輩格の兄さんは、やれやれとばかりの軽薄な笑みだ。
「フッ、いやはや、あの天才くんははなっから誰からの助けも必要としちゃいないんでしょうよ? むしろこっちがおんぶにだっこの状態で! それより名前がないのはやりづらいよな、お互いに? ならいまつけちゃえば? そのくらいの権利はあるでしょ、どうする、リック・キャノンくらいにしとく??」
「へ、なんですそれは? リック……??」
突飛な提案に思わず惚けた面で同僚の顔を見上げる東洋人の男子に、おなじく東洋系らしき細身でシャープな面立ちの若者は、やはりしての冷やかすような物言いだ。
半分がた冗談まじりなのが見ていてわかった。
「だからほら、リック・ドムって言うじゃない? ジオンの奴らのあのやたらいかついMS! あれって確か元は陸戦用の機体だったドムをこっち向けに仕立て直した、まさしくおまえさんのそれとおんなじヤツなんだろ? リックってなんなんだろうな??」
「知りませんよ! こっちはまじめな話をしてるんですから、やめてください! スレッガーさんはスペース・ガンタンクとか言ってるし、あの三人のちびっ子たちは真に受けちゃって勝手に広まっちゃってるんですよ? フラウとか、セイラさんにまで!」
「じゃあそれでいいんでしょうよ? 悪くないじゃない、嫌ならブライトさんに決めてもらえば? わかりやすいの付けてくれるでしょ、ガンタンク・ウルトラブースターみたいな! 見たまんまのやつね」
「ひどいな、他人事だからって! もういいですよっ、何とでも呼んでくださいっ……! おれたぶん返事しませんからね?」
「はは、そんなふてくされなさんな! かわいいねえ、青春まっただ中のティーンくんは? おっと、ガチの軍人さんが来なすった。あんまりしょげてばかりいるとガツンと気合いを入れられちゃうよ、ハヤトくん?」
普段、限られた人間しか顔を出さないこの室内にまた新たな人影を認めて、そのずんぐりむっくりした筋肉質な身体のラインから誰かを察知するカイ・シデンはにやけ笑いで顔を背ける。
するとその肩越しにその人物を認めるハヤトは背筋を正してこれと向き合うのだった。
「あっ、リュウさん! て、またいつものトレーニングルームにいたんですか? なんだかすごい汗かいてるけど」
無重力の艦内、もっぱらパイロットたちのたまり場となっているレクリエーションルームにふらりと顔を出したのは、ふたりよりもだいぶいかつい体つきの大柄な青年で、東洋系よりもずっと浅黒い肌色の真顔で答えた。
こちらも見るからに若いが民間人上がりの彼等よりはやや年上らしく、落ち着いたそぶりがずっと軍人らしくあっただろう。
その彼は、意味深な目つきをして低い声音に少なからぬ圧がこもる。
「……ああ、まあな? おまえたちこそこんなところでコソコソと何をやってるんだ? ふたりともモビルスーツのパイロットなんだからトレーニングを怠るのは良くないぞ。戦場じゃ最後は体力と精神力がものを言うんだからな! さっきもサボり癖があるアムロをひっ捕まえて押し込めたんだが、おまえたちの面倒も見なくちゃいけないのか、この俺は?」
「うひゃひゃ、そいつは勘弁! いやあ、身体を鍛えるのはけっこうだけど、シャワーくらい浴びたらどうなんです? 汗くさいったらありゃしないや。いくらむさ苦しい軍人ばかりの軍艦だからって、レディたちもここにはそれなりいるんだから」
自分が普段から軽薄なぶん、とかくまじめで見た目が重苦しいこの下士官どのが苦手なのか?
どこかあさっての方角向いたまま軽口たたくカイに、当のリュウ・ホセイはやや冷めた目つきで応じた。
ハヤトあたりからしたらこの二人はどうやらあまりそりが合わないように見えたものだろうか。
ちょっと警戒した目つきだ。
「ふん、おまえに言われたくはないな? そんなににおうか? 確かにアムロのやつが嫌そうな顔してたが、人間なんだから当たり前だろう? シャワーは後で浴びるさ」
「はは、おれは嫌いじゃないですよ? 身体動かすのだって嫌いじゃないし、後でちゃんと筋トレします。そうさ、負けてられないよ、ただでさえみんなの足を引っ張ってるのに、役立たずはごめんだ……!」
「おやおや、完全にすねちゃって……! 悪かったって、へそをまげるのは戦争が終わってからにしてよ。わかるでしょ?」
「知りません」
「何の話だ? ん、ハヤト、おまえが見てるそれって、あの駆動系を大幅に改装したタンクのマニュアルだよな? だったらこの俺にも見せてくれよ」
はじめ目をぱちくりさせながらふたりのパイロット仲間たちのやりとりを見て、やがて若い学徒兵が手にした端末の中の画像に見入る職業軍人だ。何やら興味津々なさまでのぞいてくる大柄なマッチョマンに、小柄なのがコンプレックスな若者はこれをちょっと意外そうに見上げる。
「え、かまいませんけど、見てどうするんですか? リュウさんはキャノンがあるんだからこんなの見たってどうにもならないでしょう……??」
パッドにはMSの各種の操作系の複雑なコマンドモードでびっしりと埋め尽くされるが、これを解除して初期の出撃段階にまで設定を戻すとかろうじてこれがキャタピラ走行の重砲タイプの操縦システムだとわかった。皮肉屋の青年から言わせればぶっちゃけ肥満体型となる同じキャノンの正規パイロットは、なぜだかマジマジとこれを見つめながら答える。

「……いや、場合によってはこっちに乗り換えることにもなるかもしれないだろう? 戦場じゃイレギュラーが付きものだ。逆におまえがキャノンに乗ることだって十分にあるんだから」
「おれがキャノンに? でもそれって……?」
あまりいい理屈が思い浮かばないハヤトに、横合いから皮肉屋が茶々を入れる。
「それってオレやリュウさんが死んじゃった場合ってことよね! でもセイラさんやスレッガー大尉がいるんだから、ハヤトに乗れなんて言うヤツいるのかな? オレはどっちでもいいけど!」
「わからないだろう」
「やめてください!」
ケタケタと笑うやせぎすの軽薄男に、小柄と大柄のぽっちゃり体型が真顔で苦言を呈する。ちょっと雰囲気が悪くなりかけたところに、またそこで新たなる気配、高い声色の声が上がった。
「あのっ……!」
中肉中背のこれもまたいまだ若くした青年だ。
ハヤトと同じ年齢の、パッと見なら少年の部類か。
これにその場に居合わせた誰しもがはっと意識的に息を潜めるのだが、これを敏感に感じ取る彼自身はちょっと困惑したさまで仲間のパイロットたちを見返す。
このときにはもうニュータイプとして広く世間に認識される若きエースパイロットだ。だが現実は、およそこの風貌からはそうとはわからないほどに弱々しくした年頃の男の子であった。
若干15歳にして数々の戦功をあげた天才パイロット。
アムロ・レイ
戦争の行く末すらも左右しかねない宇宙世紀における新たなる人類の先駆け、だがその彼は、皮肉なことに出身は地球、アース・ノイドであったという。
後編に続く――
『ドレンとガイア』③
ストーリー NO.4
サイド3(たぶん)にて…
Scene1
俺の名は、ドレン。
ジオン宇宙攻撃軍の士官だ。
これでもムサイ級戦艦の指揮を執るくらいの立場にはある。
そこそこ、偉い……はずだ。
あ、おかげさまで最近、昇進もした。
おほん!
シビアな戦場を生きる軍人も、いざ軍艦を下りたらプライベートでは自前の居住地にいるわけだが、あいにくとそんなに豪勢な生活をしているわけではない。
ま、現実なんてそんなものだ。
とは言えで軍からの補助もあり、一人住まいにしてはそれなり広い場所に居を構えてはいたりする。幸いにも。
ただしそう、こんないい年こいたおじさんの一人暮らしは、やはりしんみりとしたわびしいものがあり……。
ん、誰か来たみたいだな?
普段は鳴るはずのないチャイムが鳴って、リビングから不審に思いながら玄関へと向かう俺だ。ここに客人なんて来ることは希だから、てっきりくだらないセールスかと浮かない顔を出すと、そこには誰もいなかった。
あ、いや、視線が合わなかっただけだな?
気配は感じてこの胸元へと視線を落とす俺だ。
ああ、やはりいた。いやがった。
「……!」
客はセールスのたぐいではなかったが、あいにくと歓迎されないことには変わりがなかった。あまり背が高いとは言えない来訪者は、むっつりした顔で間近からひとを見上げてくる。
う~む、目つきがおよそかたぎの人間のそれじゃないな?
いいトシのオヤジが。おまけぶすりとしたとにかく愛想がないさまでぶっきらぼうに挨拶を発してくれるのだった。
「よう。来てやったぜ? どうせヒマしてるんだろ。なら遠慮なく邪魔させてもらうぜっ……よっと! 入り口でわざわざ靴を脱がなきゃいけないってのは、なんかめんどくせえよな?」
「また来たのか? 勝手に決めつけるな。誰が上がっていいと言った? おい??」
小柄でも職業柄に普段から鍛えてるマッチョは突貫力がある。
そんなものだからひとの身体を真正面からこじ開けて当たり前みたいに廊下を闊歩しだした。一直線に。スリッパも出してないのに何食わぬ顔してリビングにまっしぐらだ! よもやジェット・ストリーム・アタック!だなんて言いやしないよな?
ふざけやがって……!
内心で舌打ちしながら廊下からリビングへと戻る家主に、招かれざる客はまるでそこが定位置みたいなさまでこの一角にペタリと尻をつける。靴を脱ぐ脱がないで胸ぐらつかみ合ってた頃よりかはだいぶマシだが、完全にルーティーン化されてしまったこの現状を果たして納得のいかぬままに立ちすくむ俺だった。
なんでこんなことになったんだ??
まったくちまたじゃ黒い三連星だなんて褒めそやされている凄腕のMSパイロットさまが、あろうことか無断で家宅侵入してきやがる。
こんな白昼堂々、おまえこそがヒマなんだろうに?
言えば近頃じゃいつものことなのだが、なんの前触れもなくズカズカ上がり込まれるのにはいささか迷惑して顔つきがこわばるこちとら年季の入った戦艦乗りだ。
う~ん……!
低いうなりを発しながら渋々とこの隣に腰を落とす俺は、つけっぱなしだったテレビモニターの音声を邪魔にならないくらいに落としてどうしたものかと思案する。
本来なら通報案件だろう?
するとひとの気も知らないで勝手に横であぐらをかいてくつろいでるMS乗りのオヤジが、それまで小脇に抱えていた包みをこの鼻先に不意に差し出してくる。
相変わらずのコミュ障ぶりで、抑揚の低い不機嫌な声で言うことが振るっていた。あれ、ツンデレとかじゃないんだよな?
「……ん、出すのが遅れた。差し入れだ。上等な酒と、うまい缶詰。良いつまみになるぞ。どっちも保存が利くしな……」
「ああ、そいつはどうも! って、勝手に上がり込んで酒盛りしようってのか? まったく……あ、ほんとに高級品だな! ブランデーに、コニャック、いや、ウィスキーか? しかも地球産ときた! こんな御時世じゃ軍の上級将校くらいしか手に入らないものだろう! まさか……」
「勘ぐるな。その上級将校さまからじきじきにもらったもらいものだ。誰かはあえて言わないが……! ま、あるところにはあるってことだな。ならせいぜいありがたく思え」
いかつい真顔で意味深な目つきを差し向けてくるのに、さらにいかつい軍服姿のご尊顔がこの頭に思い浮かんで納得だけする俺は、それでもまだ意外そうに聞き返してしまった。
「なるほど! あ、いや、でもだったらおまえらでやればいいんじゃないのか? こんな贅沢品、わざわざこんなとこに持ち込まんでも? 三人で盛り上がるのにちょうどいい量じゃないか。さすがあちらもわかってらっしゃる! ここらへんが現場のヤツらに好かれる理由なんだろうな、あのバカでかモンスター、ん、もとい、ボスザルどのの? いっそ人間ビグ・ザムが妥当か?」
「おまえ、それみんな悪口だろ? いくら言い直したところで? まあかまわないが、懐の深い小山の大将さまも、およそすべてを把握するまでには至らないってとこだな。そう、このオレはいいとして、あいにくオルテガのヤツはまったくの下戸だ」
「ウソだろ!?」
ちょっと目をむいて不機嫌な白人系のオヤジの顔を見返してしまうこちらヒスパニック系のおじさんだ。
だってそうだ! 黒い三連星と称される三人組の猛者たち、こいつらが戦場どころかこの日常でも生活を共にしている、いわゆるシェアハウスで共同生活を送っているのは聞いてて知っていたが、よくよく聞いたらおかしなことだらけなのだ。
性格荒くれたヤクザものが一つ屋根の下に三人もそろっているのがまずアレなのだが、世間一般がイメージするところのシェアハウスとはおよそすべてがかけ離れているらしい。
あんなのハウスじゃない。
図体が一番でかいくだんの大男は大酒飲みの大食漢と誰がどう見ても認知されるべきところ、飲めないとは、詐欺にひとしい。
おまけにまだ続いたが、お次はなんとなくわかるものではあった。いや、普段の澄ましたイメージとは違うか?
「一滴も飲めねえんだよ。あのツラで! もう一方のマッシュは酒癖が異常に悪い。こっちはむしろ一滴も飲ませられないくらいにな? 飲むとどうなると思う?」
「あんまり想像がつかないが、想像しないとダメか?」
「地獄絵図だ」
お手上げだな。ただの一言発してそれきり暗い目つきでどこともつかない天井を見上げるMS小隊隊長に、とりあえず納得してありがたく土産の入った包みを受け取る俺だった。
あっと、グラスはどこだったかな? 缶詰はまんまでいいとして?
散らかってるキッチンのあたりを見ながらこんなおっさんふたりが昼真っから酒盛りやっていいものか本気で思案しかけるが、いいやそれがまだ早いことを知らされる。そりゃそうか。
凄腕パイロットめがここに来た理由がただ酒をひっかけたいだけじゃないこと、はっきりと思い出させてくれるのだ。
そういやこのテーブルの上をかたづけるのが大変だったな。
おまけにまたさらに散らかってしまうわけで。
果たしてひげ面のオタクが言った。
「おい、このオレの作りかけのガンプラはどこにある?」
プロット
ドレンの自宅(ぼろいアパート? 1LDK?)
ガイア出現 酒を差し入れ ガンプラを製作
喫煙者 酒飲み オルテガは下戸 マッシュは酒癖が悪い
ガイアは家事全般が並以上にできる。黒い三連星はシェアハウスで共同生活。厳密にはMS運搬用のビッグトレーラーでコロニー間を移住している?軍を退役したら、愛機のドムを退職金代わりにいただいて三人でMS乗りとして生活していく約束をしている。ドレンにはできるわけないと言われる。
ジェットストリームアタック