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ツイキャス・ガチチャレンジ!

ノベルの宣伝がてらにライブ配信をガチにやってみる企画、これまで何度も挫折をしているのを懲りずにレッツ チャレンジ!

 いろいろと紆余曲折ありながら、とりあえず一番ユーザー数の実働があるらしい(?)ツイキャスを頑張ってみることにしました(^^)/

 こちらはノベルやブログの宣伝に軸足を置いて、お小遣い稼ぎ的なコトは意識しないで配信!
 ぶっちゃけツイキャスのシステムで配信による投げ銭や収益はいかんせんハードルが高いので、それを意図するなら必然的によその配信アプリを使うことになるんですよね~(^^;)  

  いざ実際に使ってみた感触……

 2021.1.14
  う~ん、一度か二度やっただけではどうにもわからないのですが、お茶なるアイテムをいただいたり、サボーターになってくるひとが若干名いたりして、それなりにやってる感はあるみたいですね。サポーターってのは、とどのつまりでフォロワーに相当するのか?? ただしまだコメントをくれるひとはいません。 挨拶がわりにお茶をくれるのかもしれませんが、ぶっちゃけそれが何になるのかわからないので、アイテムは投げられない設定に切り替えました。元からお小遣い稼ぎは度外視してるんですよね! これから何度もやっていく内に、それなりヘビーな視聴者さんやファンを獲得できるのか?
 一番の目的は自身のブログの宣伝なので、しばらくはこのツイキャス一本でやっていくつもりです。続くかな~(^^;)?

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寄せキャラ・スピンオフシリーズNo.1「翼の折れた新型機」②

実在のお笑いタレントをモデルにしたのにまったく似てない!(笑)「寄せキャラ」たちが戦場をところせましと大奮闘!!

 前回、序段、Part1からの続きです!
 関西弁がやかましい強面の上官、ベテランパイロットのコッバスと初対面した新人パイロットのコルクとケンス。おっかなびっくりしながらも顔に似合わず世話好きな上官どのとのミーティング、徐徐に打ち解けていけるのか?? 

 「翼の折れた新型機」②

〈Part2〉

 そこは軍用であるだけ敷地面積は広いが、建物の数自体はまばらな基地内部をおおよそで案内してくれた直属の上司、見た目がおっかないシェパード種の犬族のコッバスは、最後に自分たちが日常的に寝泊まりすることになる「共同生活棟」にコルクたち新入隊員を連れて来ると、ここでしまいやと言い放つ。

 基地の中枢たる「司令部本棟」と双璧をなす大きさを誇るというが、要は同じ鉄筋コンクリートのそこそこの大きさの建物が、ふたつ横並びに並んでいるだけであった。どちらもかなり年季がいった感じのヤツだ。一言で言ってしまえば、ただのおんぼろ。

 しょせんはお飾りみたいな田舎の前線基地であることをはっきりと見せつけられた気分の新人たちだった。このあたりはつい先日までいた地元の属国のそれとなんら変わりもしない。こちらも大陸中央のルマニア本国からしたら周辺諸国のただの一属国だ。

 何はともあれ、これでようやく解放されるのかとそれまでずっと緊張しっぱなしだった毛むくじゃらの犬族は、ほっと胸をなで下ろす。が、そこの食堂で今後のチーム行動におけるミーティングをして解散と言われて、またこの表情をこわばらせてしまう。

 隣のケンスがやれやれといいたげに首を振るのに自然と苦笑いの生まれついての臆病者は、それでも目の前の上官どのがこれまでとはまた違った、ただ怖いだけの存在ではないものらしいことに、ちょっとした期待とある種の興味を抱いたりもしていた。
 ここで信頼や尊敬ができる人物に出会うことなど、はなから期待はしていなかった若者たちだ。

 いかにもやり手らしい熟練のパイロット然とした中年オヤジはところどころ笑えないオヤジギャグをまじえながらも、若い学徒たちにやはりそれなりに気を遣っているらしいことがそこはかとなく伝わってくる。パッと見はおっかない顔つきに、よく見ればその目元のあたり、かすかな笑みみたいなものがあったろうか。

 本当の年齢のことを言ったら毛嫌いされるに違いないと思っていたふたりは、これだけでもどこか救われた気持ちになる。
 そうでなくとも経験の浅い新人は、ただの足手まとい呼ばわりされてさんざんに叩かれののしられるようなことが、日常茶飯事のこれまでだった。

 なのに今は同じ目線で食堂のテーブルを囲んで、おなじものを載せたプレートを前に腹ごしらえをしようとしているのだ。
 ほんとうにはじめてだらけの一日だった。
 目の前の食卓にはそれまでの冷たく味気ない軍用のレーションとは違った、ちゃんと人の手で調理され味付けのされたまともな温かな食事が並んでいる。その量も驚くほどのボリュームだ。

 他よりも鼻がきく犬族にはたまらないニオイを立ち上らせるごちそうを前にして、ごくりと生唾飲み込んで固まってしまう食べ盛りに、目の前でどかりと背もたれに身をあずける上官どのはさも鷹揚な態度で言ってくれる。

「おう、ええからもっと楽にせい! ははん、おのれらさてはこれまでろくなもんを食わせてもらえてなかったんちゃうか、その反応からするには? 気の毒なこっちゃ、だがここはおのれらがおったさっむい北国とは違(ちご)うて温暖で気候がええから食い物には事欠かん。味も絶品や! そやから遠慮すな、わいらは地域の平和と治安を維持する軍人さんやさかい、このくらいは当然やろ? 今日は新人の歓迎会っちゅうことで特別大盛りにしてもらっとるしの! 食え食え!!」

「はっ、はい!」

「い、いただきます!! はんっ、ん、んんっ……!!」

 よほど腹が減っていたと見えて元気にガツガツと料理に食らいつく若者たちを前に、それをとても愉快そうに眺める上官、コッバスは機嫌が良さそうになおのことニヤけて言った。

「まったく、そないにうまそうにがっつきおってからに、ほんまにうらやましいくらいの食欲やの! もうそんな勢いで食らいつくなんてことほぼあらへんわ。ちゅうてもべっぴんな嬢ちゃんやったら別やがの! かっか、いいから食え! 食いながら聞け。おのれらに聞きたいことはいろいろとあるが、ゆうたらなあかんことも山とあるんや。ええな?」

 ちょっとだけふたりで目を見合わせてからやがてこくりとうなずくコルクとケンスだ。さっきよりも落ち着いたペースで食事を喉の奥に流し込みながら、上官の質問には素直に聞かれるがままに答えてゆく。
 はじめはおおよその両名の生い立ちと軍に入る経緯、これまでの経過と、お互いの食事が終わる頃にはこの今現在にまで話が進んでいた。さっきまでニヤけていたはずの上官どのの顔が次第に真顔になっていくのをふたりは気付けていたのだろうか。

 かくして話はとうとうこの核心に、新人のパイロットたちが抱える最大の問題点へと突き当たった。ゆったりともたれていた粗末な椅子の背もたれから上半身をよっこらと起こすコッバスは、そこでふと難しい顔つきしてふたりに内緒話でもするかのよう、やや声のトーンを落としながらに聞いてくれる。

「おう、ほんでこっからが本題じゃ! おのれらと一緒に運び込まれてきたあの新型のアーマー、さっき見させてもろうたが、仕様も規格もほぼ一緒なんやな? ちゅうてもこのわいの現行機のビーグルⅤ(ファイブ)とはえらい見てくれえ変わってもうて何がなにやらさっぱりや! まずサイズがでかい! 一回りっちゅうほどではないが、頭ひとつくらいノッポやったの? おまけにあちこちゴツゴツとしていかついこといかついこと!!」

 お気楽な口調でずけずけと思ったことをぶちまけてくれる隊長どのに、ふたりの部下たちは神妙な顔でうなずく。

「はい……! 現行のファイブとはまるで設計思想が異なるとかで、でもこの俺たち自身もさっぱりわかってないのが実情です。まだ実戦での経験も乏しいし……」

 ケンスの返事を横で聞きながら何度もうなずくコルクだが、何か物言いたげなさまでも言葉を発することなく、やがて視線を気まずげにそらしてしまう。これを横目で見る相棒も何やら気まずげに黙り込むのだった。

 なにかモジモジとした部下たちの様子にちょっとした違和感を感じながらもコッバスは続ける。

「ん、まあそうやな? まるで設計思想が違う。その通りやろ。わしからしたらいっそ異次元やな! あの背中に背負った馬鹿デカいブースター、いわゆるロケット推進システムっちゅうやつか? あんなもんでムリクリ重たいアーマーを飛ばそうっちゅうんやから、あの空を! 二本の足で地べたを走り回るしか能がないこっちからしたらビックリ仰天の離れ業や。ただしうまいこと飛べたらの話やが。そうそう簡単なこっちゃあらへんのやろ。あれがおのれらみたいなペーペーの若造どもに押しつけられとるっちゅうことは?」

 鋭い指摘にギクリとした様で固まってしまう新人くんたちだ。
 これに案の定かとかすかなため息みたいなものを口の端から漏らす上官は、苦めた顔で視線を手元にあった端末パッド、およそ12インチほどの薄型のディスプレイに落とす。利き手に持ったスプーンの先端をその中に映る人型のロボット兵器の簡略図に当てて、コンコンと鳴らしながらにまた続けた。

「厳密にはジェットエンジンちゅうやつか? 既存のジェットフライヤーのそれなんかよりはなんぼか小型化されとるみたいやが、それが背中にまとめて四つ。あと補助的に足にもひとつずつあるんか? なんとも豪勢なこっちゃ! あと目立つのは……」

 パッドの中に投影される機体モデル図の胴体の中心あたりに銀色の匙の先端を当てて、意味深な視線を投げかける。

「ビーグルにはあんまり見かけへんような邪魔っけな装備が胴体の先っぽに取り付けられとったが、あれってのはいわゆるエネルギーフィールドの発生装置っちゅうことか? 一部では実用化にこぎ着けとるとはウワサには聞いとったが、そんなけったいなもんがわしらのビーグルにまでのう! マジでビックリや」

 これにいよいよ微妙な顔つきになる部下たちに、また声をひそめて上官のコッバスは聞いてくる。

「ちゅうか、ちゃんと使えるんか? そないなバリバリ燃費を食らうお化けじみた兵装が?? 目には見えない不可視の障壁、電磁シールドか? わっかりやすう言うたら『バリア』だなんちゅう大それたもんは、いやそれこそがどでかいエンジン積んどる大型戦艦の専売特許やろ! サイズでは到底お話にならないアーマーなんぞにどうにかできるもんなんか?」

 聞かれてもうまく返事ができない新人パイロットたちだ。
 ケンスは首を一層に傾げてたどたどしげにセリフをつなぐ。

「はあ、まあ、その、俺たちの口からはなんとも……! これもまた実験段階の新型装備とのことで、常時張りっぱなしだなんてことはできないらしいです。ここぞって時に使えとは言われてるけど、実際にどれだけの効果が期待できるかわからないから、どの場面で使えばいいのかさっぱり、なあ?」

「…………」

 そう、同僚に同意を求められて、うなずくしかないコルクだった。
 あまり腑に落ちないさまの上官は顔つき難しくしてとりあえずで了解。

「なるほどの、思った以上に問題だらけっちゅうことか。しっかし一か八かのバクチみたいな機能なんぞには頼らんほうが身のためやな。なんぼ実験のためかて死んでしもうたらそれまでや。若い身空で、命をかけるほどの価値も言われもあらへんやろ。そやから最後の切り札くらいに大事に取っとき! あとそもそもがおのれらのあのシックスちゅうんは、ぶっちゃけこないなところじゃなくて本来はもっと別の場所で戦うためのもんだとは聞いたことがあるしのう?」

 そう言いながら聞き手のスプーンの先端をなぜだか天井に向けてクイクイと指し示すのに、二人の新人は何ともいえない表情を見合わせる。上官どのが言っているのは天井よりもはるかに高いある特殊なところであるのはわかった。そう確かにそんなウワサを聞いたことはあったが、それほど高等な学校教育をろくに受けることができなかったコルクもケンスも、それこそがまるで想像が及ばないところのお話なのであった。
 今はただ上官のシェパードの話に耳を傾けるしかない。  

「本命はあれを元にして作られるっちゅうⅦ(セブン)ちゅう話やったか、言えばそっちはそれのひな形っちゅうもんで、ほんまに過渡期のもんかも知れへんしな? ま、どないにしろおのれらが気にすることはあらへんが」

 いよいよ顔つきが暗くなる新人たちに、しかしながらコッバスは今日一番の真顔となってさらなる質問を浴びせかけてくる。

「おう、それじゃ最後の質問や! ちゃんと答えい、これが一番大事な質問やさかい。そうやつまりはおのれらの自身のことや。あんまり期待はせんで聞いてやるから正直にの。ん、おのれら、パイロットとしての腕前は、どのくらいのもんなんや? スコアは? ひょっとして星のひとつくらは持っとるんか??」

 スコア、いわゆる戦績について聞かれて二人は押し黙る。
 答えずらそうなケンスに、視線を完全に逸らしてしまうコルクだった。毛むくじゃらの相棒が完全に黙秘を決め込むのに仕方なしに坊主頭の新人が答える。

「あの、正直、俺は大したことは……! まともな実戦に出たのが都合三回、記憶では五回くらいのはずだったんですが、その中でかろうじて敵機を小破と中破したのが一回か二回くらいで、撃墜マークまでは……」

 敵機を大破、つまりは撃破した者に与えられる撃墜マークをそのカタチからズバリ〝星〟と呼び、それの過多こそがパイロット自身の経歴や腕前の善し悪しを推し計る上で一番の指標となるものだった。ちなみにこのカウント自体はアーマーがコクピットに内蔵する各種計器類がその場の状況から厳密に演算した中で算出されたものなので、およそ虚偽虚飾ができない軍の最高機密情報となる。機体の肩に赤い星印を付けるのはパイロットたちのあこがれであり、誇りでもあった。

 顔色のすぐれない部下の言葉に、ふうんと大きな耳をそばだてて聞くコッバスはやがてもうひとりの部下の横顔に目を向ける。

「そうか。しっかしまだ高校も出ておらへんのにうかつに徴兵されてもうたジャリにしては上出来やろ? これまでちゃんと命があっただけ! 普通は生き残られへんぞ、そんで、そっちのもう一方のジャリは、どないなもんなんや??」

 この話題になってから露骨に腰が引けている部下にこちらもさしたる期待はできないものかと思いきや、横から意外な注釈が入る。これに立てた耳がどちらもピンと前後に振れる上官だ。

「いやコイツは、コルクは優秀ですよ? おっかない教官どのたちからも一目置かれるほどにビーグルを自在に操ってましたから! 特に走りにかけては誰も追いつけないってくらいに! ホシだって初めての実戦でいきなりふたつ、その後にもひとつで、もう三つも持ってるもんなあ?」

「う、うん……いや、あの、うん……」

 まるでさえない顔つきの毛むくじゃらに、凜々しい顔つきの上官は驚きに目をまん丸くして食いついてくる。

「初陣で?? おいおい、マジか! 昨日今日軍隊に入ったばっかりのどシロートが、いきなり星を三つって、ビギナーズラックどころかエースやんけ!! あの新型はまだピカピカやったから実戦なんぞろくすっぽ未経験で、ノーマルのファイブでのことやろ? ちゅうことはただのまぐれとも言い切れへんわけや!!」

「い、いえ、そんなっ……おれは、ただ……仕方なしに」

 感嘆符がいくつも入り交じった驚きのセリフにだが言われる側のコルクはなおのこと顔つきを暗くして下を向いてしまう。
 たどたどしい口ぶりで一言二言だけ返すのをやや怪訝に見るコッバスはやがてその見た目の通りにナイーブな青年の胸の内を察する。

「はあん、褒められたところであんまり誇る気持ちになれへんちゅうわけか? パイロットには向いておらんの! おう、だがよう聞けよ、わしら軍人は殺人者じゃあらへん。わかるやろ? ホシの数はひとを殺した数じゃのうて、国を守るために、大事な家族や友人を守るために命を危険にさらした勇気と根性の何よりの証(あかし)じゃ! 誇るべき勲章やろ。おのれらそこをはき違えるなよ?」

 そうでなければ戦場を生き残ることはできないと断言する上官に、ふたりの新人パイロットは神妙な顔でただ黙って聞いていた。この時には無言も応答になるくらいに互いの関係性を築けていたのか。 
 果たしてみずからの言わんとすることは伝わったと了解するコッバス隊長どのだ。これにてミーティングのお開きを宣言する。

「ようわかったわ。それじゃあこれまでや。これにて解散、来て早々だが明日には出撃命令が出るやろうさかい、各自十分な休養を取るんやぞ。部屋は入り口におった守衛に聞けば専用のキーをくれる。そこにある番号がおのれらにあてがわれた部屋の場所や。すぐにわかるやろ。ほなまた明日な、解散!」

 有無を言わさず話を切り上げるコッバスはみずから席を立って敬礼。これに反射的にふたりの新人たちも立ち上がって敬礼!

「はいっ、ありがとうございました! 中尉どの!!」

「よ、よろしくお願いしますっ、どんっ、中尉どの……!」

 ところどころ暗雲めいたものが立ちこめながらも比較的平和裏に終わったミーティングだ。毛むくじゃらの犬族のコルクはようやくほっと胸をなで下ろして、立ち去っていく上官どのの背中を見送る。

 食べ終わった食器のトレーを部下に任せずみずから運んで片付けるのをなんだかひどく意外げに見てしまうが、ああやって始末するんだとみずからのトレーを持ち上げる。

 これから先への期待と不安が入り交じるが、正直、嫌な予感があったりはした。
 それは同僚のケンスも同様であったのだろう。
 その場に立ち上がったきりで一瞬、どちらも浮かない表情を自然と見合わせてしまうのだ。
 この時、本来は言わなければいけないはずのことを言えずじまいで終わってしまった気まずさが胸の内にどちらもくすぶる。

 そしてふたりの予感は早くもこの翌日、まさしく現実のものとなってその身に降りかかることとなるのだった。 

 
     →次回、パート3に続く……!



 

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寄せキャラ・スピンオフシリーズNo.1「翼の折れた新型機」①

なかなか出番が回ってこない「寄せキャラ」たちを救済すべく、いきなりスピン・オフ・ストーリーのはじまりはじまりです!

タイトル

「翼の折れた新型機」

登場人物…モデルはみんな某人気お笑い芸人さんたちなのですが、基本的に似てないのがツライところですね(^^;)

メカニックデザイン…本編で量産型の主力シリーズとなるビーグル系、5型と6型がメインとなります。デザイン間に合うのか?

「翼の折れた新型機」①

〈序段〉

 それは、ある夏の日の、寂しげな夕暮れ時。

 人生最大の転機は、思いも寄らぬタイミングで訪れた。

 厳しい軍事教練を終えて、やっとおんぼろな宿舎に帰れる段となった頃、いきなり招集をかけられたふたりの若い新兵たちだ。

 それからややもすれば、夕日に照らされ巨大な影法師を落とす大きな人影らしきをしばしのあいだ、じっと見上げていた。

 すっくと仁王立ちする、「鋼鉄の巨人」との不意の遭遇――。

 長らく無言だったのが、やがてどちらからともなくかすかなため息めいたものが聞こえて、ようやく互いにふと我に返る。

 全身をすすけた灰色のパイロットスーツで固めた毛むくじゃらの犬族の青年が、やや困惑したさまで気弱げな言葉を発する。

「い、いいのかな……? 俺たちなんかが、こんな立派な新型のアーマーのパイロット、だなんて……??」

「……ああ、おまけにこれってまるっきりの新品だよな? これまでみたいなあちこち欠陥だらけのボロっちい使い古しなんかじゃなくって。これってどういう風の吹き回しなんだ??」

 相棒なのだろう、同じくたびれたスーツ姿でだがこちらはとてもすっきりとした見てくれのやはり犬族の青年が怪訝なさまで応じる。

 これに見上げたものに長らく視線が釘付けの剛毛の犬族なのだが、ごくりと生唾飲んで返すのだ。

「っ……うん。俺たちみたいなろくな実績のないただの新兵が、なんだか、おかしな夢を見てるみたいだ……!」

 それきりまぶしい夕日に照らされて、長らくその場に立ちすくむだけの若い犬族の青年パイロットたちだった。

 ※挿し絵と本文は随時に更新されます。

 上の挿し絵の色無しバージョン、下絵の線画を無料のダウンロードコンテンツとして公開しています(^^)/

 ちょっとした塗り絵にもなるので興味がありましたら以下のリンクからご利用ください♥



〈Part1〉

 天から降って来たかのような突然の新型開発機の試験運用命令で、ふたりの新人パイロットたちの日常はまさしく一変、慌ただしくしたてんてこ舞いの日々がはじまった。

 おまけにそれから一週間と経たぬ内に、今度はふたりそろって新たな戦地への赴任が申し渡されることとなる。

 まだ勝手も知れぬ新型機を抱えたままに、不安のぬぐえない若者たちだったが、気が付けばもう祖国から遠く離れた南の最前線の地を踏んでいた。

 そこはこれまでとは違ってかなり暑い気候の土地柄で、以前にいた北方の田舎の前線基地と負けず劣らずした、おんぼろなローカル基地だ。

 それまで大陸の北東でかなり寒い地方出身の犬族は、生来の毛深い身体に早くもじっとりと汗をかいているのを感じる。

 おまけに生まれつきこの性格がものぐさなのも手伝って、濃い体毛をトリミングすること自体がまれなだけに余計に身体に熱がこもる。

 新型機と併せて渡された、そのやけに頑丈な見てくれした新品のパイロットスーツがもはやサウナスーツさながらの発汗作用をもたらしていた。

 確か外部の空気を取り入れて温度を下げる機能もあったはずだが、まだ慣れていないから何をどうしたものやらわからない。

 オンボロなジープから一緒に降り立った、隣の相棒の犬族が至って涼しい顔をしているのがひどくうらめしく思えた。

 こちらは生まれつきに体毛が短い種族なので、暑さにはそれなり耐性があるものらしい。

 逆に寒い祖国ではやたらと厚着しているのをからかった覚えがあるのだが、今となっては立場が完全に逆転しているのを思い知らされるばかりだ。

 内心で、はあっ!とため息つくボサ髪の毛むくじゃらに、とかくさっぱりした見てくれの同僚がしっかりしろよと言いたげな目付きで物を申す。

「おい、暑くてだるいからって気を抜いてるなよ? 話じゃ俺たちごとき新兵は、基地の司令官どのには挨拶なんてする必要がないんだろ? でもその代わりに配属される部隊の隊長どのが直々に迎えてくれるんだとさ。だからほら、そんなぼやっとしていたら、出会ったとたんにぶん殴られちまうぜっ……!」

「う、うんっ。わかってる。でもこんなに広い中でいったいどこで落ち合えばいいんだろう? 俺たちまだ来たばっかりだから、この基地のことなんてなんにもわからないんだから……」

 ちょっとうわずった感じで答える毛むくじゃらの新人くんは、キョロキョロとあたりを見回しては見るからに不安げなさまだ。

 おなじくあたりをぐるりと見渡す同僚は、背後で走り去ったジープの排気の先に何やら人影らしきがあるのに気付いた。

 視界はただひたらすらだだっ広い野っ原に、ひび割れだらけの粗末なアスファルト舗装の滑走路が二本ばかし横切るのみ。

 その殺風景な景色のど真ん中、長い滑走路に挟まれた草むらにおそらくはひとりのパイロットスーツ姿が仁王立ちしているのを、それと視認するのだった。

 この右手にはおんぼろな格納庫施設らしきがあるのも見て取って、さてはこの前方にたたずむあちらも犬族らしきがくだんの人物だと察知する。


「おい、あそこの犬族だろ? さっきからずっとこっち見てるし! でもお前が苦手な、みんなもれなくデカくてがさつなクマ族とかじゃなくて良かったな? ほら、さっさと行くぜっ!」

「わ、まっ、待って、待って!」

 ただ呆然と立ち尽くしている同僚の脇腹を、肘でちょんと小突いて急かすなり、ただちにその場で駆け足、足踏み!

 すぐさまそこからダッシュして、遠目にも強面した上官のもとへとふたりでそろって駆けつける。

 ここらへんは昔から何事にも引っ込み思案で、とかく出遅れがちなこの毛むくじゃらの幼なじみの尻をひっぱたいてでも先導してやらなければならないことを、しっかりと心得ていた。

 近づくにつれ、相手の容姿がそれとはっきり見て取れるようになる。間違いはなさそうだ。これに性格とことん気弱な毛深い犬族が気圧されたさまで、もう弱音めいたことを吐き出す。

「あ、あれって、うわぁ、シェパード種だ! はじめて見た!! ジャルマン、じゃなくて、ジャーマン、だったっけ? いやだな、おっかないっ、こっち見てるし、顔がコワイ!!」

「しっ、聞こえるぞ! はじめてってことはないだろ? それにおっかないってのは、裏を返せばそれだけ頼れる隊長どのだってことじゃないか? 俺は嫌いじゃないよ、それよりもしょっぱなの挨拶、いつもみたいにしくじるなよ!!」

 ふたりでひそひそ小声で言い合いながら、厳しい眼差しを送ってくるそのじぶんたちよりもずっと年上でベテランのパイロットの直前でぴたり、きをつけの姿勢で直立する。

 ほぼ反射的にビッと右手で敬礼をしながらまずはすらりとした細身の犬族が、よどみもなくはきはきとした挨拶を発した。

「敬礼! お初にお目に掛かります! 隊長殿! じぶんはケンス・ミーヤン准尉であります! 左の同僚ともども、新型機の試験運用パイロットとして今日付でこちらに赴任してまいりました! ですが事実上の実戦配備だと心得ておりますので、以後、よろしくお願いいたします!!」

「あ! あっ、あ、あのっ、じぶんは、ひ、左に同じでありますっ!!」

 せっかく相棒がわかりやすいお手本を示してくれたのに、緊張しすぎて何を言ったらいいものかパニクってしまったらしい。

 およそ必要だろうセリフをほぼ全てはしょった驚くべきショートカットな自己紹介に、せめてじぶんの名前くらいは名乗れよ!とまた脇腹を横から小突かれる。

※挿し絵の中で新人パイロットたちのコスチュームが間違っていることが判明(笑)! ケチがついてしまったので次回で挽回、こちらの挿し絵はこの状態でフリーズとなりましたm(_ _)m


「あ? あ、そっか、じじっ、じぶんはっ、ここ、コルクっ、ナギ、でありまして、おなじく准尉でありますっ、あの、その、あの、し、え、しぇっ、シェパード隊長どの!!」

「あ~あ、やっちまった……!」

 見た目がそうだからと勝手な決めつけであらぬことを口走った慌て者だ。絶対にそんな名前じゃないだろうと横目で見てくる相棒の冷めた視線に気付きもしないでひたすらかしこまる。

 事前の忠告もむなしくすでに結構な失態をやらかしているのをわかっているのかいないのか、かくして自分も一緒に殴られるのを覚悟する哀れなグレイハウンド種だった。

 対して胸の前で腕組みして出迎えてくれた、もういい中年にさしかかるだろうベテランの隊長どのは、それまでの険しい顔つきが途中からやや困惑したよな表情で、ふたりの若者たちの顔をしばし見比べることとあいなる。

 若干の沈黙があって、そこから渋い低音のバリトンボイスが新人パイロットたちの耳朶を打った。

「おうっ、よろしゅうな、ガキんちょども! おのれらのことは事前に聞いておる、そや、そっちの毛むくじゃらのワン公がコルク・ナギで、ほんでそっちのつるっパゲのほっそいほっそいひ弱な見てくれのが、ケンス・ミーヤン、やったか? なるほどの、若い新人とは聞いとったが、ほんまにまだ乳臭いガキなんやな? おいおい、そろいもそろって、ヤバいんちゃうんか?」

「あ、はっ、はいっ……!」

「わ、わわっ、わ、ご、ごめんなさいっ……」

 ひどく怪訝なさまでひとの顔を見ながら威勢良くもズケズケとした物言いにあって、新人コンビたちはどちらもびっくりして言葉を失ってしまう。

 おまけにあまり聞き慣れない、ルマニア本国のそれではないのが丸わかりの、どこぞの属州か地方のものらしき独特なお国言葉にも圧倒されていた。何かと形式張った階級社会の軍隊の中では田舎者扱いを嫌って大抵は避けるものだろうに、それをこんなにも露骨に出してくるのは、はじめてのことだったのだ。

 そんな、あわわと浮き足立つ部下たちを目の前にしてなおさらけたたましくわめく上官だが、それでも言うほどには怒っているわけではないものらしい。

 拳の一発くらい飛んでくるのは覚悟していたハゲ呼ばわりの細身の犬族、ケンスは力んでいた身体の緊張を解いて意外なさまで相手の顔を見る。上官どのの顔をこんな間近で見るのはこれまたはじめてだ。

 じぶんたちのようなルマニア本国ではなくした属州出身の若造たち相手にはパワハラが当たり前の世界だし、怖い存在だからあまり近づかないようにしていたのは隣の臆病者と同じだった。
 すると強面は強面だが、キバをむいているわけではないし、種族柄生まれつきに精悍な顔つきをしたのがおっかなく見せているだけなのかもしれないと想像したりもする。本当は優しかったりして? ちょっと好感が持てた。

 そのとなりでもはやビクビクが止まらない毛むくじゃら、コルクは半泣きで喉を詰まらせるばかりだ。ほんとに情けがない。

 ちょっと呆れる相棒だった。

「そんなかしこまらんでも、おら、とっとと休んでいいやろ。いつまでそんな堅苦しい敬礼しとるんや? あとそっちの毛むくじゃらのガキ、左やのうて、右やろ、この場合は! おんどれ右も左もわからんあほうがギガ・アーマーなんて操縦できるんか! しっかりせいや!!」

「わあああっ、はっ、はいいっ……!」

「失礼しました! でもコイツ、腕は確かですよ。俺よりもセンスはあります。ちょっと頼りないけど、いざって時は、なあ?」

 相棒からの精一杯のフォローに完全に目が泳いでいる毛深い犬族は、あうあうとただ頭をうなずかせるばかりだ。

 そんなテンパってばかりのコルクをどうにも疑わしげな目つきで見ながら、その締まった口元にかすかな笑みみたいなものを浮かべる隊長どのはやがて自らの名前を名乗った。


「見た目がシェパードやからって名前までそのまんまのはずがないやろ? ほな一度しか言わんからよう聞いとけ! わしはコッバス・ドン・ケー、この道かれこれ二十年のベテランパイロットさまじゃ!! 階級は中尉でそこそこやがの。そやさかいおのれらは親しみを込めてドンと呼べ! 遠慮なんていらへん。そや、これからは家族も同然の付き合いになるんやからの?」

「はっ、はいっ、恐縮であります! コッバス中尉どの、もとい、ドン中尉どのっ!!」

「ど、ドンっ……??」

 もれなくおっかないはずの上官がいきなりくだけたさまに、目をぱちくりするばかりの新入隊員たちだった。言えば脂ののった中年親父は迫力のある顔つきでさすが軍人らしいいかにもな威厳があるが、それだけでない、どこかしら温かみみいなものも感じられた。これまたはじめての感覚だ。

 こ、こんなひと、いるんだ……!

 普段から絶対に相手と目を合わせることがないコミュ障気味の若者は、とても意外なさまでほけっと目の前の上官どのを見つめてしまう。自然と身体の緊張が解けているのをわれながらに意識していた。もはやはじめてづくしの一日だった。

「ドンでいい。そう言うたやろ? 経歴や細かいことはそこらの端末に載ってる個人の履歴なりなんなり見てテキトーに納得せい。それよりもおのれらにまずは質問したいことがある。ええか、正直に答えいよ?」

「は、はい?」

 相手が差し向けてくる何やら意味深な目付きにあって、ちょっとどぎまぎして思わず互いの目を見合わせる新人たちだ。一体何を切り出されるのかとこの両耳をそばだててしまう。

 やけに真顔の中尉どのはしごくまじめな口調で問うた。

「童貞か? もとい、トシはいくつや? 酒は飲めるんか??」

「あっ、は、はいっ……!」

 はじめのは軽いジャブ程度の冗談だったとして、その後に続いた問いかけにはふたりしてお互いの目を見合わせてしまう。
 この場合は決まってテンプレートの返事が用意されているのだが、それを切り出す前に相手はなお真顔で畳掛けてくる。

「ほんまのことを言え! おのれらの実際の年齢をだ。経験があるか酒が飲めるかはこの際どうでもええから、ガチのトシを言うてみい。ほんまに若すぎるやろ? 怒らんから、おのれらが生まれてこれまで何回この夏を過ごしてきたか、何年目や、今??」

「あ、あの……」

「ごごっ、こめなんさいっ……」

 バレてる……!

 またふたりで目を見合わせてしまう若者たちだった。

 完全にうろたえてうつむいてしまうコルクに代わって、こちらもかなり当惑気味のケンスがおずおずと答えた。
 おっかない顔つきのシェパード種のベテランは目をまっすぐに見つめてくるので、ウソを言ってもすぐにバレると観念させられるグレイハウンドだ。今やその細くて長いシッポが完全に地面にまで垂れ下がってしまう。

「あの、ならば正直にお答えします! えっと……自分たち、今年で本当は17になります! 表向きは、20(はたち)と答えろと言われておりますが、実際は、その……なあ?」

「…………」

 言われるがままいざ正直に答えるなりまた口ごもる細身の犬族はとなりの相棒である太めの毛むくじゃらの犬族に目を向けた。
 あいにくとこちらはうつむいたきりで上官どのの顔を見ることさえできないでいる。完全にヘコんでいる状態だった。

 かくして両者ともあえなく撃沈しているそのさまに、当の上官どのはかすかに舌打ちめいたものを発したのか? それから了解したと真顔をうなずかせてはやたらと渋い顔つきになる。

「今年はって……おい、ちゅうことは、まだ16っちゅうことやな、おのれらそろいもそろって? おっそろし、まだハイスクールのクソガキ、ボンボンやんけ! 中坊じゃないだけまだマシやが、チンチンに毛が生えたばっかりのジャリがのほほんとようこんな生きるか死ぬかの最前線に出てこられたもんやの? おまけに出来たばっかりで得体の知れない新型アーマーなんちゅうもんを引き連れてや! ふざけおって、コイツは一体何の冗談や!? シャレでは済まされんやろ!」

 今にもキバをむきだして掴みかかってきそうな剣幕に返事ができないふたりとも肩をすくめて身をこわばらせてしまう。
 これに短いため息をつく中尉は苦い笑いで続けた。

「わかっとる。おのれらが悪いわけやない。むしろ悪いのはわしら大人たちじゃ。こんな遊びたいさかりのジャリを戦場に連れ出して命の取り合いさせようなんて正気の沙汰じゃあらへんやろ。長引く戦で経済が疲弊した貧しい田舎じゃどこも人身売買じみた徴兵が当たり前になってきてるってウワサには聞いておったが、ほんまに笑われへんな、いざこの現実を見せつけられると……!」

 どうにも返事ができない学生たちはいよいよ困って互いの顔を見合わせるばかりだ。実際じぶんたちが軍人である認識が薄い中、それをズバリ言い当てられて内心のもやもやがどちらも顔に出てしまう。いかんともしがたい馬鹿げた現実に途方に暮れるばかりだ。それはまた目の前の上官どのも同じようだった。

「あかん、頭がクラクラしてきよった! ほんまにこんなガキどもを引率して戦場に出なあかんのか? このわしは?? 気楽な遠足とちゃうんぞ! ガチの殺し合いせなあかんのに!!」

 嘆かわしげに言いながらちらりと目の前の若者たちをうかがうのだが、当の本人たちはこのあたりさしてビビってはないようなのに内心で舌を巻いたりもする。若いながらにどうやら実戦は既に経験済みであるらしいことを察知するベテランパイロットだ。ひょっとしたらそれなり使い物になるからこそ新型機を任させているのかとも推測、ほんまにふざけた話やと苦笑いになる。

「なんや、可愛げない、この胸に飛び込んでおいおい泣くくらいでもええんやぞ? おのれらジャリなんやから?? そのいかつい格好は伊達じゃないっちゅうことか、おしめ穿かされたよちよち歩きかと思わせて、おい、おのれらちょっとニオわへんか?」

「ええっ? そんなハズは……コルク、やったのか?」

「やややっ、やってない! おれこんなの使ったことないし!」

「おれもだ。いやだもんな? いくらその機能があるからってわざわざ着てるパイロットスーツの中で用を足すだなんて。乗ってるアーマーにも簡易式のトイレはあるんだし、そこらへんで立ちションとか野ぐそとかするほうがよっぽどマシでさっ……」

「ほんまにおもろいやっちゃの、そろいもそろって、見た目から何から問題だらけや! その見慣れないスーツ、全身の空調はおろか便所の機能まで搭載しとるんやろ? おまる持参でクソする間も惜しんで戦えっちゅう話か! こないなガキどもに!!」

 冷めた眼差しでねめつけられながらえらい言われようにコルクは心底恥ずかしいやら悲しいやら、あらためて己の姿をしげしげと見つめてしまう。

 およそこれまでのタイプとは一線を画した新型のスーツは色からカタチからまったくの別物で、いっそどこぞか敵国の兵士のものかと疑ってしまうくらいに違和感があっただろう。

 特にこの股間、みずからの股にある汚物処理用の装置が目障りで仕方ない。正直、邪魔だった。ニオイなどには万全の措置が取られているとは聞いたが、鼻が敏感な犬族の自分にはおよそ似つかわしくないだろうと渡された時からずっと憂鬱な思春期だ。

 それだからおなじ犬族の上官や昔からなじみの同僚の前では絶対に使わないと固く心に決めていた。

 黙りこくる新人たちを前にこちらも渋い顔の上官はやがてまたため息ついて、背後の太くてふさふさしたシッポを一振り。
 やがて言うのだった。

「まあええわ。自己紹介はここらへんにしといて、おのれら付いて来い。この基地をおおよそ案内したる。優しい上官どのに感謝せいよ? せやから戦場では足を引っ張るな! はなからそないに期待はせんといてやるから、どっちも死なない程度に踏ん張るんやぞ? アーマーに乗ったら全ては自己責任や! 自分のケツは自分で拭け! わかったら付いて来い!!」

「はい!」

「あああっ、一生付いて行きます! シェパード隊長どの!!」

「ちゃうっちゅうとるやろうが!! 一生ってなんや!?」

 がなりながら肩で風切る中尉どのに、まだ学生気分が抜けないへっぽこ隊員たちが慌てて追いすがる。
 もはや問題だらけの部隊編成だった。 
 戦場は地獄絵図に違いない。

     → 次回、パート2に続く……!


 

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ルマニア戦記・スピンオフ・「翼の折れた新型機」設定&デザイン

いざデザインしたきりまったく出番が回ってこない(笑)! そんなかわいそうな「寄せキャラ」たちにスポットライトを当てるべく、スピンオフをやらかします!! 肝心の本編だってまだろくすっぽ進んでいないのに(^^;)

 とりあえず登場キャラの紹介と、メカニックのデザインだとかをこちらで補足説明的に展開していきますが、まだぜんぜん出来てないのが実情ですね…!

登場キャラ・解説

 主役・新米のパイロットキャラ2名。

 どちらも犬キャラ、というか今回は基本イヌキャラしか出て来ないお話です。

 ちなみにデザインも同時進行(笑)です!

「コルク・ナギ」准尉 犬族・ユーラシア種 ♂(オス)

 ルマニア正規軍所属、新型ギガアーマー・パイロット

 現時点で唯一のデザインが出来上がっているキャラクター。

 東の大陸の超大国、「ルマニア」の属国の辺境国家「ナゴール」オルタス州出身。中身はただの田舎の青年の若きパイロットキャラ。

 実際はまだまだ若い学生さんながら、パイロットとしての適正が高いからと学徒兵よろしくうっかり徴兵されてしまいます。貧しい地域出身者の弱みにつけ込まれたんですかね。

 おんなじ高校出身のイヌ族の同級生とコンビで激しい戦地に身を投じることになります。

 某若手のお笑いコンビさんがモデルだったりするのですが、わからないですね! ちなみにこの名前にそのヒントがあったりします♥

「ケンス・ミーヤン」准尉 犬族 イングリッシュ・グレイハウンド種 ♂(オス)

 コルクの相棒となる若い新兵キャラ、階級所属はコルクと同じ。

 気が弱くてすぐにパニックするコルクを影から支えるしっかりモノだが、まだ若いのはコルクと同様で、パイロットとしての適正、テクニックが並外れている相棒を意識している部分もある。

 脇役、上官キャラ。

 まだ実験開発段階の新型機を押しつけられた(?)主役たちが配置された地方の前線基地のベテランパイロット。

 はじめはピンでの登場となるのだが…?

 本編主人公、クマキャラのベアランドたちが着用するルマニア正規軍のパイロットスーツと同型なのですが、こちらはあえて胸部の両肩のプロテクターを外した軽量型仕様となります。

 イヌ族は身軽さを重視するきらいがあって、ゴツゴツして邪魔なアーマーを嫌う傾向があるものらしく。

 どうにか最低限度のキャラデザインはできたのですが、まだメカニックデザインや敵キャラに関してのデザインなど、やることが目白押しです(T_T)

メカニックデザイン・解説

 ビーグルⅥ(シックス)、ルマニア軍で最もポピュラーな量産型アーマシリーズ、ビーグルタイプの新型機。

 ただし次期主力と言うよりは、特殊戦用途のビーグルⅦの開発目的のひな形の意味合いが強いらしい。

 飛行型アーマーでは後に開発されるビーグルⅧが有力視されるともっぱらのうわさ。

記事は随時に更新されます。

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スピンオフやってみよう!

モデルさんありき、でもまったく似ていないしやってることも似ても似つかない軍人やヤバいキャラばっかりの「寄せキャラ」を用いたルマニア戦記特別編、スピンオフをやってみることになりました(^o^)

 ちなみにまだキャラクターのデザインがまったく出来ていないので、これのキャラデザインやメカニックデザインなどを随時に更新して公開していきます♥

 詳細は解説ページリンクを以下に上げておきますので、そちらで確認ください(^o^)

 キャラデザイン

 あえて誰がモデルとは言いませんが、某お笑いタレントさんがイメージとしてあります。

 誰だか分かりますかね?

 ちなみに本スピンオフストーリーの主役となるキャラです。

 このキャラは本編でもじきに登場予定なのですが、肝心の本編自体が足踏み状態なので、いつらなったら出てくるのかまったくわからないのが実情ですね…!!

 スピンオフ主人公の相棒となるキャラですが、コンビなのでこちらも主役キャラですね!

 世間一般ではじゃないほう~とかも言われてるのか??

 こちらも寄せキャラなのですが、まったくモデルににてくれませんね!

 大丈夫なのか??

 ちなみに上官となるパイロットキャラです(^^)

 メカニックデザイン

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ルマニア戦記 スピンオフ No.01

閑話休題・スピンオフシリーズ・第一話♡

「少尉どのたちの休日(プライベート)」 その1 とある居酒屋にて♪

※向かって右手の主人公のクマキャラ、ベアランドのキャラデザインが途中でリニューアルされます!(オオカミキャラのウルフハウンドはそのまま♥)いきなり挿し絵に知らないキャラが紛れてきたら、それが新デザインの主人公となりますので、こちらの旧デザインともどもよろしくお願いしま~すm(_ _)m


 夕刻――。
 夕暮れも間際の西の空がひときわに明るく輝く。
 言えばまだ宵の口だが、田舎の山間にあるとある街中の軽食堂はもうそれなりのにぎわいを見せていた。
 そんな中に、ガラリ……!
 挨拶もなしに扉を開けて訪ねてきたふたりの訪問者の姿に、ピタリ、と一瞬だけ店の中が静まりかえる。
 だがそれもほんの一時だけで、すぐにそれまでの喧噪が場を満たした。
 これにふたりの客も気にした風も無く何気ない顔つきで空いた席を物色、左手のすぐ間近にあった二人掛けのテーブルへと歩み寄った。
 もとい正確にはひとりだけで、もうひとりのは宙にぶらんと両足が浮いたままだったが……。
 ただでさえ普通とは違った見てくれしたからだ付きだ。
 なのにこれがより一層に違和感を増していたのだが、まるで手荷物のバッグを置くみたいなかんじでこの首根っこ掴んでいた同僚のオオカミ男をそうれと下ろして、みずからはその向かいの席によいしょと座り込むそれは人並み外れてどでかいクマ男だった。
 片田舎の地元の人間向けの大衆居酒屋だ。
 よって周りは至って普通の農民や猟師など、平和な生産業者ばかり。
 そんな中でバリバリ軍人さんのオーラを醸しながら、簡素な造りのテーブルと椅子にどかりと腰を下ろして、ひどく物言いたげな相棒のオオカミ族のしかめっツラをこちらはさも楽しげに見返す。
 挙げ句は舌打ち混じりに相手が何か言うよりも早くに手元のメニューを見ながら乱れ打ちみたいな注文を繰り返す大食漢だった。
 なおさら不機嫌面したオオカミが渋い文句を発するのもお構いなし。

「たくっ……! いきなりこんなしけた居酒屋に連れ込みやがって、ひとを手提げバッグみたいに片手で持ち運ぶんじゃねえよ! こんなふざけたプライバシーの侵害行為、たとえ上官さまでもまっぴらごめんだぜっ……て、おいおいっ、いったいどんだけ注文する気なんだよっ!! バケモンじゃねえかっ!?」

 大口開けてついにはツバを飛ばす若い同僚の新人士官に、おなじく未来を嘱望される新型機のエースパイロット候補はこちらも負けずにでかい口を開けて屈託も無く笑った。

「え? だってせっかくのお祝いじゃないか? 待ちに待った新型実験機での祝勝会! 試験運転がまさかの実戦兼ねちゃったけど、お互いめでたく勝ち星上げたんだから、ここは盛大に祝おうよ♡ えーと、ああ、もう面倒くさいからこのメニューにのっかってるの全部持ってきてよ、店員さ~ん!! あとおいしいお酒もありったけよろしく~♪」

「おいおい、マジでどんだけ食う気なんだよ? ありったけってほどがあるだろう?? まったく生まれつき図体でかくてデリカシーのねえクマ族はこれだから! ……おまえのおごりなんだよな?」

 これからこのテーブルの上を占拠するであろう大量の料理を考えただけでも胸焼けがしてくる。
 見かけ細身の現役パイロットは醒めた目つきでのんびり屋の同僚を見上げた。
 するとこちらは二回りはでかくて筋骨隆々としたのが傍目にもまるわかりのラフな私服姿の青年クマだ。
 おおらかに笑って、うん!とうなずく。

「もちろん♡ でなきゃ着いてきてくれやしないだろ、キミってばとってもシャイなんだから! 世間じゃ孤高の一匹オオカミとは言うけど、やっぱりチームワークは大事だよ。だからそこらへんの親睦っヤツを深めるためにもね?」

 そんないつもながらのしたり顔で馴れ馴れしいさまにこちらも仏頂面を隠しもしないオオカミだ。
 おまけ心底嫌気がさしたさまでぷいと鼻っ面を背ける。

「ケッ、この俺さまはてっきりメカニックのオヤジどもが俺たちのアーマーのパーツをどこぞの闇市で買い付けるってんで、その護衛として車に同乗したんだぜ? それがどうして途中であんな野っ原に放り出されて、おまけおまえみたいなむさいクマ公なんぞとディナーを共にしなけりゃならないんだよ!」

「ああ、はじめはその予定だったんだけどもね? せっかくの申し出をあちらから丁重にお断りされたんだよ。おやじさんいわく、ぼくらみたいなよそ者丸出しの軍人さんにいられてもむしろ目立って仕方ないから、どこかよそでもほっつき歩いててくれってさ? 良かったじゃないか、気晴らしのお休みがてらにこうしてふたりで楽しく夕食会ってのも。非合法なブラックマーケットてのはどこも信用こそが第一で、おやじさんくらいに名の知れた機械工ならどこでもウェルカムのVIP待遇なんだって♡」

「はあん、あんなブサイクなブルドックのジジイがVIPとはな……だからってこのザマはなんなんだよ? 俺はちっとも納得行ってねえぞ?」

「まあまあ! まずは腹ごしらえしようよ。広く海に面したこの国の首都部は漁港からの魚介類ばかりで、山国育ちのぼくらにはなじみのない生の食材や食べづらい魚料理ばかりじゃないか? その点、ずっと田舎で山間のここならうまい肉料理にありつけるってもんでさ、ルマニア本国でもお目にかかれないようなグルメもあるかも知れないよ。ほんとに楽しみだなあ♡」

「たくっ……」

 ふてくされたツラでそっぽを向くオオカミに、どこまでも鈍感マイペースなクマはまるで素知らぬそぶりだ。

「んっ! それにほら、ぼくらチームメイトなのにお互いのことなんにも知らないじゃないか? 思えば士官学校時代からの顔見知りなのに、キミってばいっつも一匹オオカミでひととはろくに交わらなかっただろう?」

 どこかおっかなびっくりなさまで店員が持ってきたグラスの水を一息にあおって、継ぎ足しようのピッチャーごと取り上げる大男の軍人さん、ベアランドに同僚のウルフハウンドはひどく醒めた目付きで鼻先の突き出た口元を歪める。

「はん、おまえらみたいな図体でかくてそのくせデリカシーのないクマどもとつるんでたら、身体がいくつあったって足りやしないだろう! かと言えその他大勢のどん臭いイヌっころどもじゃお話にならねえから、ひとりで好きにやってただけってことよ……」

「ふ~ん、でもその『ウルフハウンド』ってのは、これってばどこかで聞いた風な響きだよな? ならひょっとして高貴なお家柄の出だったりするの、キミってば??」

 それは何の気もなさげに発した言葉つきに、だがこちらはひどくかんに障ったふうなオオカミは尖った耳を片方だけ上下に振って舌打ちなんかする。
 相手の言葉をはねつけたみたいなさまだった。

「……チッ、まったくどの口が言いやがるんだよ? とぼけやがって! だったら聞くが、てめえのその『ベアランド』ってのも、クマ族界隈じゃごくごく当たり前のポピュラーなファミリーネームだってのか? 事情が取り込んでるのはお互いさまってもんだろうよっ……!」

「あっはは! まあ、確かにね? 今時は貴族出身だなんて言っても周りからうとまがられるだけだし、それほどの特権や権威なんてものもありやしないし♡ ぼくらただの下っ端軍人さんだしね!」

 鷹揚に腕組みして笑う茶色のクマにしかめツラの灰色オオカミが毒づく。

「ルマニア八大貴族、もとい、今は七大貴族、だったか? どこもとっくの昔に廃れちまって人の口にも上らねえだろう? 俺は生まれた時から景気のいい話を聞いたことがないぜ、その手のことじゃ」

「はは、何かしらの不祥事でお取りつぶしになったのって、10年くらい前のことだっけ? ライオネイルとか言ってたような……確かに今じゃ聞かないよな! あと他には、ワイルドホルスに、キャトレインだっけ? そこに加えてうちとキミとであとみっつ? ええっと……」

「ンクスに、ピコークだろう! あとひとつは俺も思い出せねえが、そんなもん関係がありゃしねえっ」

※ノベルとテキストは随時に更新されます♡

 うんざり顔でかぶりを振る同僚のパイロットに、同じくクマ族の新人パイロットはしたり顔してその言葉付きをひそめさせる。

「う~ん、ま、全く関係なくはないんじゃないかな? このぼくらが任された新型の実験開発機の製造元だとかを考えたら?? そうとも、あれってのは設計段階から特殊なコンセプトと特別な製造ラインで組み上げられたまさしく一品物で、その昔の貴族専用の特注機さながらなんだから! ルマニア本国のアーマー工廠じゃなくて、まんまそっちで一から開発されたって話じゃないか。この本社やその工場がどこにあるのか誰も知らないっていう、あの謎多きアリストクラッツ社のさ!」

「はん、アリストクラッツ、ねぇ……だがそんなご大層な刻印、おれのギャングのどこにもありやしなかったぜ? なのにそのおかげでわざわざ正規のルートじゃない闇でパーツを仕入れなけりゃならないなんてな、本末転倒なんじゃねえのか?」

「確かにね! いずれ赴任することになる新型の大型戦艦にはそれ用のアーマードックがあるっていうから、今の事態はきっと想定外なんだろ? おっと来た来た!!」

 やがてワゴンに山盛り載せられてきた料理の数々に、喜色満面でみずからの太い喉を鳴らすクマに、げんなり顔で舌を出すオオカミだ。
 おまけこの鼻先をひくひくさせてウルフハウンドが言った。

「ん、くせえな! おい、しっかりと生の魚料理があるじゃねえか、てめえの苦手な? あ、てめっ、どうしてこっちに差し出してくるんだよ!!」

「いいからいいから、遠慮しないで♡ たっぷりとスタミナつけなきゃいけない軍人さんがそんな好き嫌いはいけないよ! それじゃぼくはこっちのおいしそうな手羽からいただこうかな♪」

「ほんとにてめえのおごりなんだろうな?」

「あはっ、うんまーい! 店員さん、こっちにビールじゃんじゃん持ってきてぇー!!」

「まったく……!」

 うんざり顔でため息が尽きないオオカミだ。
 素手で鳥の揚げ物を掴み上げるがさつな相棒に対して、こちらは遠くの本国で使い慣れたフォークやナイフではなく、二本の箸を利き手で持って器用に皿から青魚とおぼしき刺身をつまみ上げる。
 きちんと下処理がされた鮮魚は匂いがやや鼻につくが味や食感自体は新鮮で嫌いではなかった。
 呑気な学生みたいなノリで肉料理を次から次へとほおばるでかいクマ助にじぶんの分も残しておけよと内心で毒づきながら、白けた眼差しで見ていたやせオオカミの顔つきにいくらかの陰りが走った。
 無防備な短パンランニング姿の相棒のさまを見ているにつけ、そこに何かしらの違和感を感じたのだ。
 顔つきが怪訝なウルフハウンドはこの違和感の元凶がおそらくは相手の剥き出しの首元、やけにくっきりとしたいかついデコルテラインにあることを突き止めながらにベアランドに問う。

「……おい、てめえ、首の輪っかはどうしたんだよ? 新型機のテストパイロットとして誓約を交わした時からその代償としてはめられたあの邪魔っけなお飾りがどこにも見当たらねえじゃねえか?? こんなゴツイもの、いくら毛むくじゃらでもそうそう見失ったりはしねえはずだ!」

 みずからのシャツの首元からのぞく太い首輪を不快げに指さしながらのそれに、当の問われたお気楽なクマは何食わぬさまでしれっと言ってのける。
 オオカミは大きく目を見張らせた。
 ピンと尖った二つの耳が大きく震える。

「え? どうって、とっくの昔にむしり取っちゃったよ、あんなの! あの太い金属のワッカだろ? だってあっても機能的にまるで意味ないし、邪魔なだけじゃないか? キミこそまだ律儀に付けてたんだ、そんな無意味なお飾り!」

「む、むしり取った!? ちょい待て、コイツは捕虜や重罪人がはめられるそれこそが拘束用の首輪で、内部にゃ逃走防止のための爆薬が仕込まれてるはずだろうが!! もともと頑丈なのにひとたび外したら首から上がきれいに吹き飛ぶってシロモノをどうやって、まさか持ち前の馬鹿力でむりやりに引っぺがしたって言いやがるのか!?」

「うん。そうだよ♡ それに爆薬だなんてそんなのブラフに決まってるじゃないか? 実際にそうだとしたら周りが危なくて近寄れないし、逆に自殺やテロ目的に使われたり、いざ管理するのも一苦労じゃないか?? 心理的な負荷をかける目的以外の何物でもありやしないよ、素手ではほぼ外せないくらいに頑丈に造られてるってあたりからしても、せいぜいGPSが仕込まれてるくらいなものじゃないのかなぁ? あいにくとぼくは素手で外しちゃったけど! 外したブツはもうどっかにいっちゃったなあ」

「おいおいっ……!」

 あまりにもお気楽さまなクマの言いようにもはや目を白黒させて言葉を失うオオカミだ。
 運ばれてくる料理を次ぎから次へと平らげる大食漢はなおさら太平楽なさまでやがては油まみれの手をこちらに向けてきた。
 まだ刺身を二切れ、三切れしか食べていない細身のパイロットは箸を握ったままに総毛立つ。

「ある程度役割こなしたら専用の解除キーが送られてくるなんて言うけど、期待薄だしな? 元から存在意義がないようなシロモノ、どうせあっちも存在自体忘れてるさ。あ、なんなら取って上げようか? その邪魔なワッカ! しょせんオオカミにはこんな首輪なんて似合わないもんな♡」

「あ? おい待てっ、いきなり何しやがっ……!?」


 ※こちらのエピソードはまだ執筆途中です♡

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