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ルマニア戦記・スピンオフ・「翼の折れた新型機」設定&デザイン

いざデザインしたきりまったく出番が回ってこない(笑)! そんなかわいそうな「寄せキャラ」たちにスポットライトを当てるべく、スピンオフをやらかします!! 肝心の本編だってまだろくすっぽ進んでいないのに(^^;)

 とりあえず登場キャラの紹介と、メカニックのデザインだとかをこちらで補足説明的に展開していきますが、まだぜんぜん出来てないのが実情ですね…!

登場キャラ・解説

 主役・新米のパイロットキャラ2名。

 どちらも犬キャラ、というか今回は基本イヌキャラしか出て来ないお話です。

 ちなみにデザインも同時進行(笑)です!

「コルク・ナギ」准尉 犬族・ユーラシア種 ♂(オス)

 ルマニア正規軍所属、新型ギガアーマー・パイロット

 現時点で唯一のデザインが出来上がっているキャラクター。

 東の大陸の超大国、「ルマニア」の属国の辺境国家「ナゴール」オルタス州出身。中身はただの田舎の青年の若きパイロットキャラ。

 実際はまだまだ若い学生さんながら、パイロットとしての適正が高いからと学徒兵よろしくうっかり徴兵されてしまいます。貧しい地域出身者の弱みにつけ込まれたんですかね。

 おんなじ高校出身のイヌ族の同級生とコンビで激しい戦地に身を投じることになります。

 某若手のお笑いコンビさんがモデルだったりするのですが、わからないですね! ちなみにこの名前にそのヒントがあったりします♥

「ケンス・ミーヤン」准尉 犬族 イングリッシュ・グレイハウンド種 ♂(オス)

 コルクの相棒となる若い新兵キャラ、階級所属はコルクと同じ。

 気が弱くてすぐにパニックするコルクを影から支えるしっかりモノだが、まだ若いのはコルクと同様で、パイロットとしての適正、テクニックが並外れている相棒を意識している部分もある。

 脇役、上官キャラ。

 まだ実験開発段階の新型機を押しつけられた(?)主役たちが配置された地方の前線基地のベテランパイロット。

 はじめはピンでの登場となるのだが…?

 本編主人公、クマキャラのベアランドたちが着用するルマニア正規軍のパイロットスーツと同型なのですが、こちらはあえて胸部の両肩のプロテクターを外した軽量型仕様となります。

 イヌ族は身軽さを重視するきらいがあって、ゴツゴツして邪魔なアーマーを嫌う傾向があるものらしく。

 どうにか最低限度のキャラデザインはできたのですが、まだメカニックデザインや敵キャラに関してのデザインなど、やることが目白押しです(T_T)

メカニックデザイン・解説

 ビーグルⅥ(シックス)、ルマニア軍で最もポピュラーな量産型アーマシリーズ、ビーグルタイプの新型機。

 ただし次期主力と言うよりは、特殊戦用途のビーグルⅦの開発目的のひな形の意味合いが強いらしい。

 飛行型アーマーでは後に開発されるビーグルⅧが有力視されるともっぱらのうわさ。

記事は随時に更新されます。

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オリキャラデザイン! イヌキャラ、ケンス

モデルありきのインチキキャラ、通称「寄せキャラ」のデザインです。いわゆるコンビ芸人の、じゃないほう(?)の犬キャラで~す(^^)

 まったく似てくれる様子がないのですが、やっていく内にそれなりになってくれればいいものかととりあえずのデザインだけぶっぱなします(^^)/

 後は野となれ山となれ♥

 テキトーなアタリを描きます♥

 ちなみにモデルとなる人物の画像(バストアップ)と、実際にイメージとして落とし込む犬キャラのモデルとなる犬種の画像も並べて参考とします。

 ちなみに参考としている犬種は、この時点では「イングリッシュ・セッター(セター?)」です。

 この次にまた別の犬種を参考にしています。

 元の犬種が毛むくじゃらだったのに対して、モデルのイメージも考慮してもっとすらりとした細身の大型犬種に選び直しました。

 ちなみに「イングリッシュ・グレイハウンド」なのですが、この相方となるキャラも毛むくじゃらだったので、どっちももじゃもじゃだとコンビとして暑苦しいのではないかとこちらに転向となりました。

 こちらが毛むくじゃらの「ユーラシア」をモデルとした相方のキャラデザインです。

 毛むくじゃらのイメージは本人にも当てはまるのか?

 上記の相棒がどちらかと言えば太めなので、デブと痩せのコンビとして成立するのか??

 おおよそでカタチを決めました。

 ぶっちゃけ似てないっちゃあまったく似てない(笑)なのですが、描いているうちにどうにかなることを信じるしかありませんね!

 もひとつぶっちゃければ、必ずしも似てないと成立しないわけでもないですから!

 あくまで風味、ノリなんですかね(^^)

 おおよそでカタチを決めました!

 結果、やっぱり似ていないんですが、ノベルを進めていく内にそれなりになってくれることを信じています(^^;)

 これで完成?

 実際の犬種、グレイハウンドの画像を参考にしつつ、色を付けてみました(^^)

 モデルになった人物とそんなに遠くはない(?)と思われる見た目の犬種なのですが、やっぱりモデルとはほど遠いところに着地しました…!

 ま、しゃあないですね(^^;)

記事は随時に更新されます。



 

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スピンオフやってみよう!

モデルさんありき、でもまったく似ていないしやってることも似ても似つかない軍人やヤバいキャラばっかりの「寄せキャラ」を用いたルマニア戦記特別編、スピンオフをやってみることになりました(^o^)

 ちなみにまだキャラクターのデザインがまったく出来ていないので、これのキャラデザインやメカニックデザインなどを随時に更新して公開していきます♥

 詳細は解説ページリンクを以下に上げておきますので、そちらで確認ください(^o^)

 キャラデザイン

 あえて誰がモデルとは言いませんが、某お笑いタレントさんがイメージとしてあります。

 誰だか分かりますかね?

 ちなみに本スピンオフストーリーの主役となるキャラです。

 このキャラは本編でもじきに登場予定なのですが、肝心の本編自体が足踏み状態なので、いつらなったら出てくるのかまったくわからないのが実情ですね…!!

 スピンオフ主人公の相棒となるキャラですが、コンビなのでこちらも主役キャラですね!

 世間一般ではじゃないほう~とかも言われてるのか??

 こちらも寄せキャラなのですが、まったくモデルににてくれませんね!

 大丈夫なのか??

 ちなみに上官となるパイロットキャラです(^^)

 メカニックデザイン

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オリキャラデザイン! イヌキャラ、コッバス

オリジナルノベルのキャラで実在の人物がモチーフの「寄せキャラ」によるスピンオフをやらかすために懲りずに新キャラをデザイン(^^)

 おおざっぱなアタリですね!

 ちなみに某お笑いタレントさんがモデルにもなるのですが、うまく行くかは神のみぞ知るです(^^)

 はじめのアタリを元にして、ちょっと肉付けしました♥

 ちなみに基本となるイヌキャラのモチーフは、有名犬種のシェパード、厳密には「ジャーマン・シェパード」です。

 ドーベルマンとどっちにするか悩みましたが、これの相棒となるキャラがそっちのほうが似つかわしいカンジがしたので、こちらにしました。

 さらに肉付け♥

 う~ん、どうなんだろう??

 ぼんやりとながらキャラの見た目が決まってきたのですが、あいにくとモデルのなったタレントさんとはかなりの開きが…!

 やればやるほどビミョーになるような??

 全身のイメージも固めていきます。

 なんかビミョー?

 なんやかんやで結果、こんなカンジになりました(^^)

 ちなみにコスチュームはクマキャラの主人公が着用しているのとおんなじなのですが、パイロットスーツの胸当てと肩の部分のプロテクターを外した軽装タイプの仕様となります。

 ガタイがいかついクマ族と違ってスピードや身軽さを重視する傾向があるイヌ族はこちらのほうがお好みみたいで♥

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オリキャラデザイン! クマキャラ、ガロフ

オリジナルノベルのキャラ、後後に登場予定のクマキャラのデザインです(^o^) うまくできるかな??

 まずはアタリですね!

 ほんとにおおざっぱなのですが、作製課程はツイキャスでライブ配信とかもしたりしてます(^o^)

 ちょっと失敗?

 アタリを元に肉付けしたのですが、なんかイマイチ見えてこないです(^^;)

 クマキャラなんですが、もうちょっと迫力を付けたいですね!

 頭がでっかすぎなきらいがあんですが、挿し絵のモデルとしてのデザインなのでとりあえずよしとしておきます(^^;)

 表情の他にコスチュームもきっちりとデザインする予定なのですが、あんまりはかどらないみたいです。

記事は随時に更新されます♥

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Lovely Bears♥ rainbow version

作者のお気に入りのクマさんコンビ、テディとジョーのレインボープリントバージョンです♥いわゆるゲイのカップルに見えるのか?見えないのか??とにもかくにもlgbtライクでダイバーシティなキャラクターです(^o^)

 ブサイクだけどどことな~く憎めない仲良しクマさんコンビ、テディとジョーのキャラデザイン、シンプルに続いてレインボーバージョンを無料のダウンロードコンテンツとして公開(^^)/

 イラストのデジタルデータはダウンロードコンテンツとして公開しますので、個人の趣味の範囲でご自由にご利用ください。

 本コンテンツの当該画像、キャラクターデザインの著作権は放棄しておりませんので、くれぐれも悪用や盗用などは厳禁でお願いしますm(_ _)m

オリジナルカラーバージョン

 愉快なでぶちんキャラのクマさんコンビ、テディとジョーのレインボバージョンデザインです♥

 ちなみに向かって左の茶色のクマがテディで、そのお隣の灰色クマさんがジョーくんです!

 ゲイパレード、ないしレインボーパレードのマスコットキャラとしてまんま使えるのではないかと思っています(^^)/

 以下にダウンロードコンテンツあり!

背景透過PNGバージョン

 背景を廃した、背景透過のPNGバージョンです♪

 画像の合成に利用するには打って付け(^^)

線画バージョン

 塗り絵としても使える下絵の線画バージョンです♥

 手持ちのイラストソフトに取り込めば、自由に色付けができま~す(^o^)

その他のコンテンツ

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Lovely Bears♥ simple version

作者イチオシのクマキャラコンビ! ラブリーベアーズのテディとジョーの記念すべきデビューイラストです(^^) ちなみにLGBT向けのレインボーバージョンも後に公開予定♥

 ブサイクだけどどこか憎めない仲良しクマさんコンビ、テディとジョーのイラストを無料のダウンロードコンテンツとして公開(^^)/

 イラストのデジタルデータはダウンロードコンテンツとして公開しますので、個人の趣味の範囲でご自由にご利用ください。

 本コンテンツの当該画像、キャラクターデザインの著作権は放棄しておりませんので、くれぐれも悪用や盗用などは厳禁でお願いしますm(_ _)m

オリジナルカラーバージョン

 愉快なでぶちんキャラのクマさんコンビ、テディとジョーのノーマルデザインです♥

 ちなみに向かって左の茶色のクマがテディで、そのお隣の灰色くまさんがジョーくんです!

 後にお腹に虹をプリントしたレインボープライドバージョンも公開します(^^)/

 ↓以下にダウンロードコンテンツあり!

背景透過PNGバージョン

 背景を廃した、背景透過のPNGバージョンです♪

 画像の合成に使用するには打って付け(^^)

 線画バージョン

 塗り絵としても使える下絵の線画バージョンです♥

 手持ちのイラストソフトに取り込めば、自由に色付けができます(^o^)

 その他のコンテンツ

 

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Happy HALLOWEEN! Lovely Bears♥ ハロウィンバージョン 

作者お気に入りのクマさんコンビ、「ラブリーベアーズ♥」のハロウィンバージョンの復刻です♥(^^)♥

 見方によってはlgbt的な要素もあったりするブサカワキュートなクマさんコンビ♥ 

 テディとジョーのハロウィンデザインをまたここで提示させていただきます(^o^)

 そんな季節ですからね!

 イラストのデジタルデータはダウンロードコンテンツとして公開しますので、個人の趣味の範囲でご自由にご利用ください。

 本コンテンツの当該画像、キャラクターデザインの著作権は放棄しておりませんので、くれぐれも悪用や盗用などは厳禁でお願いしますm(_ _)m

オリジナルカラーバージョン

 でぶちんクマさんコンビ、テディとジョーのハロウィンコスプレデザインです♥

 ↓以下にダウンロードコンテンツあり!

シンプルカラーバージョン

 同じデザインながら背景の星空を外したシンプルバージョンです(^o^)

 ↓画像データのダウンロードは以下から!

 背景透過PNGバージョン

 背景透過したPNGデータ版のデザインです。

 シールを貼る感覚でどんな背景にもなじむので、一番使い勝手がいいデザインなのでは?

 線画バージョン

 色無しの線画バージョンです♥

 塗り絵としてもご活用ください(^o^)

その他のキャラクターデザインはこちらから!

 次回はクリスマスバージョンを復刻します♥

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オリジナルノベルのキャラクターデザイン、悪役編

 ルマニア戦記における重要なキャラで悪役でもあるクマキャラのデザインです(^^)

 ちなみにこれと良く似たキャラクターが、主人公のごく近くにいたりします♪ 関係性があるのかないのか?
 キャラクターの名前にも含みがあったりします♡

 パズル・ガーゴイル

 まずはセオリー通り(?)に下描きのポージング、あたりを描いてみました。

 もうちょっと具体的なあたりを描き込んでみます。

 ちなみにライブ配信サイトのアプリで配信しながらなのですが、さっぱりひとが来てくれませんでしたね(^^;)

 もうちょっと描き込み…!

 なんかぼんやりとキャラのあらましが見えてきました♡

 記事は随時に更新していきます(^^)

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ルマニア戦記 #004

第二話 「クマとオオカミ。真逆のふたり?」

 第二話

『クマとオオカミ。真逆のふたり?』

 #004

※おはなし、挿し絵(イラスト)ともに随時に更新されていきます! 今はやりのいろんな配信アプリを用いて挿し絵やキャラクター、メカニックのデザインなどを動画配信、こちらのホームページと同時進行でやってまいります♥ ちなみにこのお話あたりから主人公のデザインがしれっとモデルチェンジしてたりします(^^) あしからず♪

 某日、未明。

 まだ夜明け前なので外は暗い。

 なのにかまびすしいサイレンがまたしてもオンボロな戦闘ロボの格納庫の中にわんわんと鳴り響く!

 もはやいたって日常の光景だが、ドタドタとした足取りでデッキ内に入ってくるなり大柄のクマのパイロットがひどいうんざり顔で愚痴をわめいた。

「ああっ、うるさいったらありゃしないな! リドル、もういいからこのサイレン切っちまってくれよ? 鼓膜がどうにかなっちまいそうだ!! よっと……!」

 耳を刺す騒音から逃げ込むみたいな感じでみずからのアーマーのコクピットにいそいそと潜り込むでかいクマに、後から駆けつける小柄で華奢な若いクマ族がひどく恐縮したさまで返事をする。


 どこぞかに向かって何事かこちらも喚いていたが、おそらくはデッキのおやっさんにサイレンを切ってくれるように懇願したのだろう。

 目の前のパイロット同様、あちらは雲の上の存在のような大ベテランの上官でおまけ親代わりのお師匠さまだから、きっと板挟みなのに違いない。

「ベアランド少尉どの! サイレンは機体が出撃しなければ止めることが出来ないとのことでありますっ! それとウルフハウンド少尉どのはすでに出撃しておられますっ、こちらもすぐに出られますのでただちにアーマーの立ち上げお願いします! チェック、三十秒で済ませます!!」

「あっそ、いつもながら優秀だね! 相棒のオオカミくんがひとりで突っ走ってるのはやっぱりいつものこととしても、どうして敵さんてのはこう朝が早いのかね? なんかしらの意図があるんじゃないのかと疑っちゃうよ」

「はい? あ、警報止まりました! でも師匠が怒ってるみたいでしたが。ハッチ、さっさと閉じますか?」

「ははっ、あのダミ声でがなられたらサイレン鳴ってるのと変わらないもんな! それよりシーサーのやつは結構先行しちゃってるのかい? アーマーの性能をいいことに脇目も振らずに敵陣めがけて突っ込んでくから、あれじゃいいかげんに包囲網とかをしかれちまうんじゃないのかね??」

 呑気な口ぶりで思ったこと言ったら地べたのあたりから例のだみ声がしてきた。

 その声いわく、そうならねえようにおめえがしっかりサポートしてやるんだろうが、このノロマのクマ助が!! もはやその顔を見るまでも無くしかめっツラのおやじさんはすこぶるおかんむりのようだ。

 ふたりで思わず頭をすくめて、苦い目付きを見合わせてしまう。

「ああっ……! すでにこちらの通信や観測レーダーの範囲を越えた中立線地帯から敵国側に入っておられるようです。よって少尉どのの機体では合流までにかなりの時間が、とにかく出撃準備済ませます!」



「了解! うん、ならこっちも考えがあるよ。リドル伍長、滑走路の誘導は途中まででいいから、中に待機してこっちの軌道演算のサポートしておくれよ。できる範囲で構わないから、いわゆるミサイル発射の要領でさ♡」

「は、はいっ?」

 さっさとみずからの仕事に取りかかるべく一旦は引っ込めかけた頭をまたぴょこんと出してくる弟分のクマに、でかい図体をみずからのシートにくくりつける兄貴分は鷹揚に笑ってウィンクする。

「いいから! 一か八か、大気圏内じゃそうはスピードが出せないコイツでも、やりようによってはかなりのショートカットが効くってことを実証するチャンスだよ。ま、この場合はシーサーが遠くに居てくれることがミソなんだけれどもね♪」

「はあっ……!」

 相手が言ってくれていること、理解しきれてないふうな若手のメカニックに目付きでうながしてグローブをはめたふたつの大きな拳をゴキゴトと鳴らすベアランドだ。

いたずらっぽい笑みで楽しげにハンガーデッキの前方のまだ暗い西の空を見上げる。

「さあて、楽しくなってきたよね♡」

 みずからの乗り込む大型の機体以外は物音を立てない基地の外れで、人知れず戦いの幕は開ける。

 夜明けは近かった。


 すこぶる順調な進撃だった。

 いまだこれと言った敵影との遭遇もないまま、友軍の基地からもうかなりの距離を単独で走破するウルフハウンドの新型アーマーだ。

 不意に耳障りな警告音がなって、それで二つの川に挟まれた緩衝地帯から完全に敵国側のテリトリーに入ったことを知る。

 鋭い目付きで周囲の景色を写した高精細ディスプレイをねめ回して、不機嫌に舌打ちする血気盛んな新人少尉どのだ。

「ケッ、わかってるよ! にしてもここまでずっとろくなお迎えもなしじゃねえか? レーダーのレンジにも入らない遠くからロケット砲やら機銃掃射やらで威嚇にもならねえ腰抜けどもが、まともなアーマーらしきがどこにも見当たらねえ。このままじゃ敵さんの本陣(基地)にまで乗り込んじまうぜ!」

 さすがに単機でそこまでするほど無鉄砲でもないものだが、思わず毒づいてしまうオオカミ族だ。

 見覚えがある長い海外線をまっすぐに縦断していつぞやの廃墟と化した前線基地を横目に見ながら、うっそうと茂る敵国側の森林地帯に突入!


 その先はかつての農耕地帯で、今は拓けた荒れ地と知れていた。

不可思議なアーマーの反応が感知されてからここまでいの一番で乗り付けて、からっきしでは帰るきっかけが掴めない。

 せめて敵のアーマーのひとつかふたつは撃破して星を稼ぎたいところだった。


 相棒のクマ助はいつものんびり太平楽でまるで気にしていないのだから、ここでライバルに差をつければ一足先に昇格、部隊の隊長の座にもめでたくありつけるやも知れない。

 噂では性格剛胆にして冷静沈着、裏表のない性格が人望にも厚いとされる同僚のクマ族がその候補とされているとは耳にしていた。

 だからと言ってこれをただ快くは認めていない彼だ。

 やる気のないヤツに部隊の指揮など執らせてなるものかと殺気を宿して正面のモニターに食らいつく。

「どらっ! これでどうだっ、ここまで来たらさすがに……!!」

 森を抜けたら予想していた通りに拓けた荒野が広がっていた。

 おまけそこには待ってましたとばかりに複数の敵機が待ち構えていたが、それらは何やら拍子抜けするくらいにぽんつぽつんとに散在していた。

 何故だろう。

 いっそ所在なさげなくらいだ。


 かろうじてこの中心に移動型の機動要塞らしきがあったが、丸裸に近いくらいにその大型の機動タンク艦の周囲には護衛のアーマーも弾よけのトーチカらしきも存在しない。

 かくして出くわすなりそれが散漫に砲弾を発砲していたが、射撃精度なんておよそ無いに等しいくらいにひどりありさまだった。

 それらが周囲の土塊(つちくれ)や林の枝葉をむなしく飛び散らすのに、舌打ちしながらアーマーを加速させる。

 あいにくと馬鹿正直に敵陣目がけて直進するほど無策ではない。

 生まれつきに単独行動を好むオオカミは用心深く雑木林と野原の境を縫うように自機を走らせるのだが、これにようやく周囲でぽつぽつとまばらな敵のアーマー群が攻撃をしかけてくる。

 そのちょっと慌てているみたいに息せき切った攻撃には傾げた頭の隅で?マークを灯しながら、負けん気の強い若造は大口開けてうなりを発する。

「へっ、うすのろのロートルアーマーどもめ! そろいもそろってどこ狙ってやがる? もっとマシなのを揃えやがれよ!! そらっ……」

 あんまりひとりで調子に乗っては、しまいには囲まれて袋だたきに遭うだろう? などとひとを揶揄した相棒の言葉が脳裏をよぎったが、その時はまるで気にもせずで右から左へ聞き流した自信家だ。

 前方には直進をはばむように土があからさまに掘り返された跡がいくつも残り、おそらくは地雷が埋設されているのだろうことを目視できた。


 これ見よがしでずさんなトラップをセンサーでも察知したのをアラーム音が告げるが、それにも構わずにコクピットの制御システムであるシステムコアに命令を発する。

「構わねえさ! ギャング、おまえの力を見せてやれ! スタンドアップ! ゆくぜっ、『ラン・モード』!!」

 言うなり出し抜け、みずからのパイロットシートから勢いよく立ち上がるオオカミだ。

 身体をくくりつけるシートベルトはとっくに取っ払っていた。

 これに合わせて周囲を取り巻くコンソールやパネル、背後の座席がバラバラと音を立てて解体され、周りに障害物のないさながらランニングマシーンのような特異なデバイスに置き換えられていく。

 およそ一秒そこそこ、最低限の安全を確保するべくした手すり代わりのロープが張り巡らせるのみのちょっとした空間が出来上がっていた。

 すると当の細身のパイロットはなんのためらいもなし、唯一残ったハンドリングレバーを両手に構えて直立歩行の構えから一気に両脚を回転させる激走の態勢に転じる。

 これにともない彼を乗せたアーマーそれ自体も常識では考えられないようなスピードの走行モードに突入する。

 地雷原とおぼしき穴ぼこだらけの荒野を猪突猛進!

 鋼鉄の両脚を交互に繰り出して爆走する巨人、ギガアーマーなどおよそこれまで誰も見たことがなかっただろう。

 本来、通常の歩行動作だけではどんなにいっても早足止まりの大型ロボット兵器だ。

 従ってそれ向けに設定された地雷はどれも影が走り去った後にきっちり二拍遅れで空しく爆発、コクピット内で疾走するオオカミ族の機体にかすり傷ひとつとつけることはできないのだった。

 何を意図したものか、広い野原の中心の移動要塞を大きく取り囲むように敵は陣形を組んでいる。


 ならばこのまま大回りに荒野を一週してあらかたケリをつけてやろうと目論むウルフハウンドだが、駆け抜けてやるべくした前方の地雷原が一斉に爆破、大きな土煙を上げて前方の視界をふさがれる。

「チッ……! めんどくせえな、だったらお望み通りに出て行ってやるよっ! ただしノロマなおまえらじゃこの俺さまのギャングは捕まえられないぜ!?」

※まだ執筆途中です! 随時に更新してまいります(^^)
もろもろの都合で次回のお話が先行公開されますが、こちらもヒマあらばきちんと更新してまいります(^^;)

 →次回、#005へのリンクが以下になります(^^)/

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